1992年5月製【U.S.NAVY SERVICE SHOES】
NEW OLD STOCK
青山健一です、
【U.S.NAVY】 サービスシューズのデッドストックを入荷しました。
1992年5月製の超美品です。
今回 お届けする内容
これからの時代に必要な『物語』という在り方
さて、
当店に近しいお客様でしたら記憶にあるかもしれません。
2年前の2020年、当店が線路沿いの場所から移店した時期に、青山がやたらと熱を入れて伝えていた事があります.
「これからは物語の時代だ。」
というような内容です。
当時の記事は残っているので、振り返ることができるお客様は是非確認してみて欲しいのですが、結構力を入れて連日お伝えしていた事が分かると思います。
今回はその物語について、お伝えしてみたいと思います。
世界を分断したコロナウイルスがファッション業界にも襲いかかる
2020年に始まった世界的なコロナ禍。
直接的な人との接触を断たれた世界は、ネット社会の進化を加速させ、これまで以上に世の中を分断させてきました。
それはファッション業界も例外ではありません.
ここで分けられてしまったのは、「超一流のハイブランド」と「それ以外の全て」です。
インターネットの世界というのは非常にシビア、かつ残酷です。
オンラインショップが基本となり、通信販売のインフラが爆発的に進化を遂げた結果、これまでは一部の人間だけが既得権益の源として知りえた、ファッション業界の内部事情まで全て可視化されてしまいました。
これは要するに、その気になれば
「どのブランドがどのような材料を使って、どこの工場でどれくらいのコストをかけて商品を作っているのか?」
を調べる事ができるようになってしまったという事です。
このような状況で起こりうる事は何か?
世界的に名の通ったような超ラグジュアリーなハイブランド以外は、
「大体どこで選んでも、似たり寄ったりな商品」
になってくるという事ですね。
どこで買ってもクオリティに大差がつかない
ブランディングがしっかりしている高級ブランドはブランドネームで商品に価格差をつける事が出来ます。
しかし、それ以外のメーカーが作るアイテムでは、商品のクオリティや機能では差が付かなくなって来ています。
例えばです。
日本において少しばかり名の通ったブランドが1万円とか2万円とかで販売しているようなシャツがあったとします。
ところが、そのシャツの製造過程は他のメーカーに調べられてしまうのです。
そうすると、どこぞの無名メーカーが同じようなクオリティ、同じようなデザインでそのシャツ作ります。
そしてオンラインショップで3900円から4900円で販売してしまうのです。
実は「最初からその値段で販売できる原価の品だった」という事が、調べられるとバレてしまうという事ですね。
これもあくまで例えばの話ですが、
あなたがBEAMSやユナイデットアローズに行って2万円で買ったシャツがあったとしましょう。
それを丸パクリしたようなデザインのシャツを、名前も知らない通販メーカーが楽天市場にて4900円で売っていたとします。
その時、実際問題として
「見た目だけでなく、それは本当に品質でも差がないかもしれない」
という事になるんですね。
下手すると
「BEAMSさんと同じ工場で作りました。」
なんて事にまでなりかねない。
商品が持つ機能では価値や価格に差をつけづらくなった時代と言えるでしょう。
もし差をつける場所があるとしたら、超ブランド化して
「ブランドイメージの分を付加価値として値段を上げる」
という事になりそうです。
自分自身の物語をアイテムに与える
全てにおいて、このような二極化が進んできた時代。
せっかく自分の中ではそれなりに良いブランドで買ったつもりのお気に入りアイテムが、
「西友のオリジナル商品でも、似たようなデザインがあるよ?」
と言われては、お洒落に気を遣おう、というテンションもダダ下がりです。
とはいえ、何十万円もするようなラグジュアリーな高級ブランドの品を選べない青山のような一般庶民はどうすればいいのでしょうか。
青山が考える方法は2つです。
「物語を語れるブランド、商品を選ぶ」
もしくは
「自分自身でアイテムに物語を入れ込む」
このどちらかになるでしょう。
.
しかしながら。
人を惹きつけるストーリー性が備わっていたり、自身が思い入れを持てるような背景を持つお気に入りのブランドを探すのはなかなかに困難です。
なので、
青山的にはどう考えているかと言うと、
「自分が使う商品に自ら物語を与える」
という選択肢を選ぶことになります。
商品に物語を与える方法は二つあります。
一つは
「長い時間をかけて共に過ごしてきた結果、意図せず自然とアイテムに物語が加わった。」
いう在り方。
もう一つは
「現時点から将来を見すえて、今から物語を狙って作り込む」
という方法です。.
おススメしたいのは2番目の方法です。
最初から想いをもって商品を選ぶ
このようなことを考える時にいつも青山が思い出すお客様がいます。
そのお客様から聞いたお話が本当に素晴らしくて今でも忘れられません。
そのお客様は青山より、もう少し年配の男性だったのです。
そのお客様は30年近く昔、社会人になった時に新入社員の身分としてはとても高かったコードバンの新品革靴を無理して買ったそうです。
「自分にはとても高い買い物だったから、一生懸命頑張ろうと思って仕事に取り組んだ。」
と、言われてました。
「最近はしばらく履いていないけれど、大事に履いて大切にとって置いてあるので、もちろん今でも普通に履く事ができる。」
との事でした。
青山はその話を聞いて
「そんな逸話、自分が欲しかった。。」
と思いました。
人生で新社会人になるタイミングなんて一回しかありません。
その機会にいい靴を買って大事に履いて、手入れして30年後にまだまだ現役で存在するなんてうらやましいと思いませんか?
そのお客様は単なる革靴を購入した訳ではありません。
たった一度しかない人生において
「若き日に革靴を購入し、大事に大切に履いてきた」
という未来の物語を手に入れたのです。
そして、その物語を語るにふさわしい時間を、自ら選んで過ごしてきたのです。
震えるほどかっこいいではありませんか。
そうは思いませんか?
そういう、人の想いを込められる革靴を本当にいい靴って言うんです。
これこそが世界最強のブランドだと青山は考えています。
誰にも真似することができず、その靴の価値を超える品は決して現れません。
1992年製DEADSTOCK アメリカ海軍実物本物サービスシューズ
もしあなたが現在、三十歳の年にあるのであれば。
生まれ年のデッドストックサービスシューズを入手する事で、人生の思い出としてかなり素敵な、あなただけの物語を刻むことができることかと思います。
青山には息子がいませんが、もし自分に三十歳の息子がいるのであれば何としてでも、この靴を手に入れて彼に贈る事でしょう。
今から未来に向かって30年後、自分はこの世にいないかもしれない。
ですが、この靴を送られた息子は彼自身の子供にこう伝えているかもしれません。
「この靴はお父さんが三十歳の時におじいちゃんがプレゼントしてくれた靴なんだ。
お父さんと同じ1992年生まれの靴だったから、おじいちゃんが想いを込めて贈ってくれたんだよ。
お父さんにとって人生で一番大切な革靴なんだ。」
と。
もしくは。
あなたが今、いくつの年齢にあったとしても。
稀にみるデッドストックのサービスシューズを手に入れたあなたは、30年後、自分の部下や家族に昔話をしているかもしれません。
「今から30年前、津田沼にガレージセールという古着屋があってアメリカから直輸入した古靴を売ってたんだ。
当時すでにデッドはレアだったけれども、ちょうど自分の足に合うアメリカ海軍サービスシューズの出玉があってね。
迷わず買ったよ。
デッドストックのサービスシューズを試着できたなんていい時代だったね。。。」
と。
未来に想いをはせれば。
いずれ語りたい自分の物語、その時にありたい自分の姿、そして今から歩んでいきたい人生の過ごし方が見えてきます。
今回は1992年5月製造のデッドストックの【U.S.NAVY】サービスシューズです。
現在から未来に向かってあなたと共に歩み、物語を刻む一足としてはこれ以上のない背景をもった革靴かと思います。
ご興味のある場合はぜひ一度お店で実物を見てください。
それではまた 。
1992年5月製【U.S.NAVY SERVICE SHOES】
NEW OLD STOCK
サイズ 8 1/2 ウィズR (目安26cm ~27cm 位)
¥32000-(+tax ¥3200-)
※おススメ参考記事
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雑誌『Begin』の【10minutes VINTAGE】サービスシューズ編を監修しました。
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WWⅡ【第二次世界大戦モデル】40年代アメリカ海軍サービスシューズ HOWARD & FOSTER. INC
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一目で1950年代以前を判別する方法!U.S.NAVYサービスシューズ
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デッドストック!!【U.S.NAVY】SERVICE SHOES
【 ※ サービスシューズのお手入れ方法 】
青山が普段サービスシューズのお手入れに使用するクリームは
【M.モゥブレィ】
コードバンクリームレノベーター
(ブラック)
です。
こちらは本来コードバン革靴用のクリームなのですが、
ガラスレザーの補色クリームとしても使用できる優れものです。
1980年代以降、ラバーソールのサービスシューズはアッパーにガラスレザーを使用しています。
ガラスレザーの場合、通常の乳化性クリームでは革に成分が浸透していきませんし、色を着色する事が出来ません。
ですので、
黒い色を引き立てたい場合はコードバンクリームレノベーターの少量を
という磨き専用の布に取り、うすく革靴の全体に塗り広げていきます。
その後、
毛先が細く、コシの柔らかい馬の毛を使用した
で円を描くようにブラッシングして馴染ませてから、更に乾拭きをすると美しいツヤが出てきます。
今回は状態の良いきれいな個体でしたので本来、補色は必要なかったのですが、黒く光る印象を強く出して仕上げたかったのであえて色を付けてみました。
色の補色が必要のない場合、普段使いのクリームとしては
【M.モゥブレイ】
クリームエッセンシャル
(無色)
を使用して頂くと美しく綺麗なツヤが出せます。
使い方、磨き方は先にご紹介したコードバンクリームレノベーターと全く一緒です。
参考にしてみて下さい。
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