リーガルがアメリカのブランドだった
時代のPLAIN TOE

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1980s 【REGAL】PLAIN TOE
MADE IN USA

店長青山です、

今回もとてもレアな革靴を
入手する事ができました。

【REGAL】のプレーントゥです。

リーガルというと現在では
日本における最も有名な国産
革靴ブランドだと思います。

しかし、
この日本が誇るシューメーカー
「リーガル」ですが実は元々
アメリカの革靴ブランドだったのです。

1880年創業の【L.C.Bliss & Co.】

1899-L.C.BLISS&CO
1899年 【L.C.Bliss & Co.】広告

【REGAL】社は1890年、
【L.C.Bliss & Co.】として
「ELMER JARED BLISS」により
創業されました。

そして1893年にはMassachusetts州
Bostonの109 Summer Street に
『Regal Shoe Company』として
最初の小売店を出しています。

L.C.Bliss&Co-1899
1899年 【L.C.Bliss & Co.】広告

その後、

【L.C.Bliss & Co.】は1913年頃に
『Regal Shoe Company』へと
名を変えたという話があります。

下は1916年1月30日の新聞
【THE SUN】です。

19160130

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こちらの新聞には
【Regal Shoe Company】
とあり、【L.C.Bliss & Co.】の名は
無い事から、1913年に改称したと
いうのもうなずける話です。

以後、
【Regal Shoe Company】は
大規模な小売りチェーン店として
発展していきました。

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1948年 【REGAL SHOES】
VINTAGE AD
¥2500‐(+tax ¥200-)

上は実物本物を当店にて
扱っている1940年代の広告ですが
かなり作りの良さそうな一足ですね。

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1944年 【REGAL SHOES】
VINTAGE AD
They’er Cordovan
– Leather of Kings!

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1940年代後半 【REGAL SHOES】
VINTAGE AD
Compare them!
¥2500‐(+tax ¥200-)

そんな【Regal Shoe Company】
でしたが、1953年には
アメリカのシューメーカー
【Brown Shoe Company】
によって買収されます。

 

ここで少し話が飛びますが
このブラウンシューカンパニー、
2015年5月には【CALERES】と
名前を変えています。

カレレスという名前が日本でも
知られるきっかけとなったのは
2016年12月に行われた、あの
アレンエドモンズの買収です。

このあたりの
【Brown Shoe Company】について
詳しくは過去のブログを
参考にしてみて下さい。

アレンエドモンズを買収した【CALERES】

 

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リーガルの歴史【日本製靴株式会社】

で、

話は1953年から【Brown Shoe Company】の
傘下となった【Regal Shoe Company】に
戻ります。

このブラウンシューカンパニーと
日本のある会社が【REGAL SHOE】
に関する技術導入契約を結びました。

1961年の事です。

その会社とは1902年(明治35年)に
創業した【日本製靴株式会社】です。

軍からの注文を受け靴を生産していた
日本製靴でしたが1904年からの
日露戦争やその後の第一次世界大戦で
大きく成長して行きます。

第二次世界大戦後の1945年には
生産を民間用の靴へと全面的に
方向転換。

グットイヤーウェルテッド製法に
よる紳士靴の生産や販売を
開始しました。

その【日本製靴株式会社】が
1961年にブラウンシューカンパニーと
提携したのが【REGAL】ブランドの
製造、販売だったのです。

『VAN』と『REGAL』の
コラボレーション

1960年代にREGALは株式会社
ヴァンヂャケットとコラボした
商品を展開。

日本のアイビーブームを
けん引していきました。

今となっては【VAN】と【REGAL】の
2ブランドによる伝説的なコラボでしたが
VAN JACKET が倒産してしまったため
1978年で提携が終了しています。

日本のリーガルブランドはその後も
成長を続けると、1990年には
アメリカの【Brown Shoe Company】から
【REGAL】の商標権を取得。

【日本製靴株式会社】はその年に
『株式会社リーガルコーポレーション』
へと商号(社名)を変更しています。

ここで

1880年にアメリカで誕生した
【L.C.Bliss & Co.】が日本の
ブランド【REGAL】として
生まれ変わる事になったのです。

いかかでしょうか?

アメリカのブランドが日本の
リーガルになるまでの過程が
お分かりになりましたか?

ここまで
長くなりましたので簡単に
まとめてみましょう。

1880年 【L.C.Bliss & Co.】誕生

1913年 『Regal Shoe Company』へと
社名を変更

1953年 【Brown Shoe Company】に
買収される

1961年 【日本製靴株式会社】がブラウン社と
提携して日本でリーガルブランドの
製造・販売開始

1990年 日本製靴が【REGAL】の商標獲得
社名を『株式会社
リーガルコーポレーション』
へと変更

完全なる日本ブランドの
【REGAL】が誕生!!

と、いった所でしょうか。

80s USA製【Regal Shoe】

今回のお品はまだアメリカ製の
リーガルが存在していたころの
モデルです。

内部のユニオンスタンプの形からして
1980年代のお品かと推測されます。

USA製のリーガルは中々
入手できることが少なく
貴重です。

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しかし!!

今回、こちらの靴で
とても気になる重大なミスを
見つけてしまいました!!

それというのも・・・

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上の写真で靴の内部に印字された
数字が違う事が確認できると
思います。

どういうことかというと

「右足と左足で本来とは違うペアで
組み合わされている」

という事になります。

サイズは同じ、モデルも同じ、
色も全く同じです。

そして、シワの入り方や
かかとの減りなどからしても
同じ人が最初から右と左で
違ったペアを履き始めたとしか
思えないのです。

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恐らくこれは
最初に購入した時からすでに
右と左が違うペアだった物と
推測されます。

お店側が間違えたペアをお客様に
そのまま販売したという事ですね。

実はこれ、

本来あってはならない事ですが
靴屋では割と起こってしまう
ミスなのです。

当店のように一点一点がそもそも
全て違う中古の品を販売している所では
起こりにくい事なのですが
全く同じ品が複数点ある
新品の靴屋さんでは起こり得ます。

試着や展示などをしていると
複数のペアが混じってしまう事が
あるのです。

大きな店舗だったりすると
お客様が自分で試着した上で
間違えたペアを箱に入れてレジまで
持ってくる事もあります。

なので、

販売時の確認が不十分で
あったりするとそのまま
お客様にお渡してしまうのです。

新品の靴の場合、右と左が同じモデルで
同じ色で同じサイズだったりすると
見た目は全く同じですし
履き心地にも違いはありません。

お客様もサイズが同じなので
気にせずにそのまま履いてしまいます。

これは日本の靴屋さんでも
起こる事なのですが、まして
アメリカなんてかなりいい加減で
適当ですから。

販売側も
サイズが同じなら問題なんてないだろう、
という位の感覚だったりします。

ただ、製造の時期がずれていたりするので
中にある記載の数字やステッチの仕様が
よくよく見ると違っていたりします。

アメリカから仕入れた中古の靴では
割とこのようなペアのモデルが
あるのです。

regal-usa-plaintoe-2

と、

いう事で今回は同サイズ、同モデルで
右左が違うペアになっております。

実際の着用に問題はないかと
思われますが、やはり購入の際に
同じ物であったほうが気分もいいです。

なので、

今回は当店の無料メルマガ読者様に限り
その分、お値段の割引をさせて頂きます。

見た目も美しいですし、アウトソールの
減りも少なくまだまだこれから
履きこんで頂ける貴重なアメリカ製の
リーガルという事で

「別に内部の数字とか
細かい事は気にしないよ!」

というメルマガ読者様の
あなたにお勧めです。

一度実物を確認してみて下さい。

それではまた!

regal-usa-plaintoe
1980s 【REGAL】PLAIN TOE
MADE IN USA 

サイズ 8ウィズD (目安25.5 cm~26.5cmくらい)

通常価格
¥15900-(税込¥17172-)

の所、左右ベア違いの為

当店の無料メルマガ読者様に限り
50% OFF!!


¥7950-
(+tax )
※ お勧め参考記事

●【John Lobb】ジョンロブを半額で!!

●【Allen Edmonds】の名品プレーントゥ『リーズ』

合わせてお読み頂くと
今回のアイテムに対する理解が
より一層深まります。

【 ※ 今回のREGALのお手入れ方法 】

店長青山が今回、
【REGAL】プレーントゥ
お手入れに使用したクリームは

【M.モゥブレィ】
コードバンクリームレノベーター
(ボルドー)

です。

こちらは本来コードバン革靴用の
クリームなのですが、
ガラスレザーの補色クリーム
としても使用できる優れものです。

基本的にガラスレザーの場合、
通常の乳化性クリームでは革に
成分が浸透していきませんし、
色を着色する事が出来ません。

ですので、

バーガンディの色を引き立てたい場合は
コードバンクリームレノベーターの
少量を


ポリッシングコットン

という磨き専用の布に取り
うすく革靴の全体に塗り広げて
いきます。

その後、

毛先が細く、コシの柔らかい
馬の毛を使用した

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プロホースブラシ

で円を描くように
ブラッシングして馴染ませてから
更に乾拭きをすると美しいツヤが
出てきます。

色の補色が必要のない場合、
普段使いのクリームとしては

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【M.モゥブレイ】
クリームエッセンシャル

(無色)

を使用して頂くと美しく綺麗な
ツヤが出せます。

使い方、磨き方は先にご紹介した
コードバンクリームレノベーターと
全く一緒です。

参考にしてみて下さい。

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