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青山健一の古着屋ガレージセール ラジオ

 

#05 全ての革の手入れは【3つの基本】だけで可能です!

 

 

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当店では【M.モウブレイ】と言うシューケア用品を扱っていたこともあり、お客様から『革のお手入れ』についてのご質問をよく頂きます。

 

なので、今回は革の手入れの

 

「本当の基本となる考え方」

 

をお伝えしておこうと思います。

 

例えとしてイメージしやすいので、ここでは『革靴』を例にお話ししていきますが、基本的にどのような革でも同じです。

 

革靴でもライダースジャケットでも、バッグでも革に対するケアの考えはみな同じだと考えてみて下さい。

 

「お手入れ」と「磨き」の概念を分ける

 

まず最初に二つの概念をきちんと分けて考えて頂きたいと思います 。

 

それは何かと言うと

 

「革靴のお手入れ(=シューケア)」

「靴磨き」

 

という2つの考え方です。

 

「手入れ」と「磨き」は違うという事です。

 

この概念の違いは、おそらく女性の方が意識しやすいと思います。

 

「お顔のスキンケア」と「お化粧」

 

革靴の『お手入れ』というのは女性でいうと、お顔のスキンケアです。

 

きれいに洗顔をしたり、化粧水をお肌に入れたり、パックをしてお肌の潤いを保つことにあたります。

 

このようにお肌のコンディションを保つ作業が革靴で言うところのお手入れ=シューケアです。

 

それに対し『靴磨き』というのは女性でいうところの明確なお化粧です。

 

マスカラを塗ったり、口紅を塗ったり、アイラインを引いたり、チークをつけたり。

 

基礎化粧品でベースを整えたお肌の上に、さらに美しく見せるために施すもの。

 

これが革靴で言うところの靴磨きです。

 

『革靴のお手入れ』と『靴磨き』というのは一連の作業の中で行われることが多いです。

 

なので、

 

その作業がごちゃごちゃに捉えられることも多いのですが

 

『スキンケア』なのか『お化粧』なのかを明確に分けて考えることで『革靴のお手入れ』『靴磨き』の作業が理解しやすくなります。

 

具体的にはどのような革靴のお手入れに対しても

 

「作業の順番を自分で考えて理解できる」

 

ようになります。

 

革はもともと生きた動物の皮膚

 

ではまず靴の「お手入れ」についてですが、根本となるものは

 

「革を保護する」

 

という在り方だと思います。

 

そして大前提として捉えておかなくてはいけないのは、元々革靴に使われている革というのは

 

『生きていた動物の皮膚』

 

であったということです。

 

生きていた動物の皮膚を加工して製品化したものを「革」と呼ぶわけですが、これらには当然のことながら

 

「自然治癒力」

 

がありません。

 

自然に治ることのできない皮膚を乾燥から守り、よい状態を保とうとするのであれば、

 

「水分」「油分」

 

を、人間の手で加えてあげる必要があります。

 

ここは【全ての革靴に対しての考え方】となるのでとても大切です。

 

この水分、油分を革に対して適切な順番で加えてあげることが革のお手入れになるからです。

 

実は簡単!革靴のお手入れ

 

なので、革靴の手入れ方法で注意すべき点というのは、個別の革に対して

 

「水分」「油分」を加える際の【方法と順番】になります。

 

基本的な考え方としては

 

① 綺麗に汚れを落とす

② 水分を加え保湿する

③ 油文を加え保革する

 

この3つの手順だけで終了です。

 

この考え方をベースとする事で、すべての革のお手入れが可能になります。

 

革靴のお手入れのやり方が分からないという事で、よくご質問を頂くのですが、この考え方を理解しておくと順番は自ずとわかってきます。

 

女性のスキンケアの順番を参考にすればいいのです。

 

お手本は女の人のお化粧

 

まず女性のスキンケアで大切なのは何を差し置いても洗顔ですね。

 

朝、出かける前にしたお化粧や、一日過ごしてかいてしまった汗、付いてしまったホコリ、汚れなどをきれいに洗い流します。

 

きれいに洗顔することができたら次に行うことは保湿です。

 

化粧水などでお肌に水分を入れ、潤いを保ちます。

 

十分に保湿ができた上で、水分に蓋をする役目も果たし肌の乾燥を防ぐような「油分」の入った乳液やクリームを肌に塗ります。

 

この順番を考えて頂ければ革靴のお手入れの際も、使用するクリームや手順を間違えることがありません。

 

革靴の場合もお化粧と同様で、何を差し置いても行わなくてはいけないのはまず

 

①「汚れ落とし」

 

です。

 

ブラッシングをしたり、固く絞ったぬれ布巾で拭いたり、クリーナーを使用したり、場合によっては水洗いすることもあるでしょう。

 

その後に革靴のコンディションを保とうと思ったら行うべきは

 

②「保湿」

 

です。

 

デリケートクリームなどの水分保湿をメインとしたクリームを選択し、革に十分な水分を加えます。その上で

 

③「油分」

 

を加えるという事で乳化性のクリームを塗り、仕上げます。

 

「お手入れ」と「靴磨き」要素が含まれる

 

ただ、ここで少しだけ注意があって革靴の場合であればこの乳化性のクリームの段階で油分と共にロウ分(ワックス)が入っていたりします。

 

この場合、革靴の「お手入れ」の手順でありながら、多少「靴磨き」の要素が入ってくると言えます。

 

靴の表面から余分なクリームを布で取り除いた後ブラッシングで磨きをかけると、ロウ分が入っている事により革の表面が美しく光り、きれいな見栄えに仕上がります。

 

なので、多少靴磨きの要素が混じっていると言えますが、ここまでが革靴で言うところのシューケアの部分です。

 

『靴磨き』=『シューシャイン』

 

そして『靴磨き』というのは、文字通り『シューシャイン』です。

 

磨いて光らせ、きれいな見栄えを作ることが目的となります。

 

この際に使うクリームで、主な成分は『ロウ』です。

 

ロウソクの蝋ですね。

 

ワックスとも呼ばれます。

 

古い昭和時代のイメージで靴磨きというと、

 

「ガード下で靴磨きのおじさんなどが、背広姿のサラリーマンの靴をキュッキュと磨いてくれる」

 

そういったイメージがありますね。

 

あの靴磨きのおじさん達が行ってくれていたものは、まさしくシューシャインです。

 

あの方たちは靴を光らせるプロなのです。

 

革靴にワックスを塗り、薄いロウ分の膜を作り上げることで革の表面上に美しい光沢を出します。

 

この靴磨きの作業においては

 

「固めたワックスで革の表面上を守る」

 

と言う作用もありますが、革のコンディションを保ち、長持ちさせるような効能はありません。

 

女性でいうところの口紅のようなものです。

 

なので、この靴磨きされた靴をそのまま長く置き続けていると、革に対してはむしろダメージになります。

 

女性がお化粧したまま、顔も洗わずにずーっと過ごすのと同じです。

 

肌がボロボロになってしまいます。

 

このように「革靴のお手入れ」と「靴磨き」をきちんと分けて考えると、自分がこれから行うお手入れや靴磨きの方法が自ずと見えてきます。

 

この基本を押さえておくと、どのような革にも応用がきくことになりますので、実際に自分が作業を行う時には、今の作業がどの行程に当たるのかを考えてみてください。

 

それではまた!!

 

 

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