今回 お届けする内容
青山健一の古着屋ガレージセール ラジオ
#007 欲しいビンテージの古着を購入する時のコツ
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欲しいビンテージの古着を購入する時のコツ
店長青山です、
古いビンテージの品が欲しい時、なかなか欲しいサイズやコンディションの物が手にできないという事は良くあります。
欲しいイメージに、割と近いものはあるんだけど、ちょっとだけ希望の品とはちがう。
そんな時、買っておいた方がいいのかどうか迷いますよね。
じゃあ、どうすればいいのか?
今回は古いビンテージの品を購入するコツをお伝えします。
ちょっとここで考えてみてもらいたいんですね。
身体の大きなアメリカ人の男たち。
そのアメリカ人の中でもさらに身体のデカい大男が一人います。
仮に【 スコット 】という名前にしましょう。
このスコットがニューヨークで日本の浴衣(ゆかた)を探しています。
しかも、今から40~50年ほど昔の昭和の古い浴衣です。
でも、当たり前の事なのですが自分に合うサイズがありません。
ただでさえ、アメリカ人サイズの浴衣はそうそうないのにスコットはそのアメリカ人の中でも更にデカいのです。
基本的に日本人の浴衣でそんなサイズがあるわけありません。
しかし、探していたら、たまたまスコットのサイズに合う浴衣が一着だけ見つかったのです!
着てみると見た目も悪くありません。
でも、スコットは言いました。
「 もっと他に俺に合うサイズの浴衣はないのか? 」
そんな時、あなただったらスコットになんていいますか?
「 中古で探すのは諦めてアメリカ人サイズの新品の浴衣を買った方が早いよ。 」
って言うと思いますよね。
スコットサイズの日本人の中古の浴衣が
【 存在する事自体がとてもレア 】
なのです。
それを探すのがいかに困難な事なのかスコットは、感覚的に理解できていないのです。
・・・
今回のお話は例え話なので実際のお話ではありません。
しかし、ここからは
「 本当のお話 」
です。
これと同じ事を日本でも店長青山はひんぱんに言われます。
こんなことが日常的にちょくちょく起こっています。
日本とアメリカの立場が逆なだけで、まったく同じ現象です。
アメリカ人より身体の小さな日本人の中でも、更に小さめのサイズの方が
「アメリカのビンテージで小さいサイズ」
を探しているのです。
確かにあります。
小さめのサイズのアメリカビンテージは存在します。
しかし、それはとてもレアなお品なのです。
これが、いかに難しい事なのか想像してみて下さい。
簡単に見つかるお品ではないのです。
要するに、
外国の品を入手しようと思ったら、そもそも規格が違うものを探しているということを念頭においてもらった方がいいということなんです。
じゃあ実際に欲しいものがあった時、100%まではいかなくても70%ぐらいのイメージのものがあった時、どうすればいいかという話ですよね。
僕的には割と近いイメージの品があったのであれば、そこで購入してしまうことをお勧めします。
もちろん希望の品でないことはわかっています。
ただ、ここまでのお話で分かっていただけたかのように基本的にビンテージのお品というのは、日本人の好むサイズやコンディションのものを探すのはかなり大変なのです。
インターネットで検索すると好みの品が見つかることがありますが、必ずしも今現在販売している品であるとは限りません。
インターネット上にはログが残るからですね。
過去のデータを見てこのような品があるということを理解はできますが、それが『今の時点』で手に入るとは限らないわけです。
なので、自分自身のイメージ近い、希望の100%でなかったとしても、70%ぐらいイメージに近いのであればとりあえず手に入れてしまうことをお勧めしいます。
靴の場合は足のサイズが合わないとケガをしてしまう理由になるので、サイズだけは合わせなくてはいけないとは思います。
ただ、お洋服の場合、許容の範囲内であれば多少のサイズ感の違いも許してしまうのが良いのではないでしょうか。
そして、例えばデニムジャケットであるのであれば、リーというブランドにストームライダーっていうジャケットがあります。
本来は1960年代の品が欲しかったとしても、1970年代後半の品である程度近いイメージのお品があれば、ひとまずはそれで手を打って購入してしまうのです。
それを着ているうちにさらに欲しいものが市場に出てきたら、そちらを購入して今まで持っていたものを手放します。
メルカリで売るなり、ヤフオクで売るなり、お友達にあげてしまうなどして、一番良いものだけを手元に残すということです。
そのようにして行うと、最初に購入したジャケットが無駄になると考えられるかもしれません。
確かに、一発で本当に欲しい品を手に入れられればそれに越したことはないのですが、そのようにうまくいくとは限りません。
本当に欲しい品からしたら70%から80%のイメージの品であったとしても、それすら今後手に入らなくなる可能性は十分にあるわけです。
それを考えると、100%に近い品でなかったとしても購入しないことは機会損失につながります。
そして、イメージの70%から80%の品でも購入しておくと良い理由としては、実際にその品を手に入れた時の感覚をあらかじめ理解しておくことができるからです。
もしかすると、実際に来てみたら、100%素晴らしいと考えているコンディションの品も高いお金を出して購入するまでの物ではないかもしれません。
高額なお金を出して、100%のイメージの品を購入するよりも、70%ぐらいのコンディションで満足してしまう、もしくはそれ以上の品は特に必要ない、欲しくない、ということが起きてしまうかもしれないのです。
なので、
あなたが中古の品ヴィンテージの品で欲しいものがあった時、本来自分が欲しいイメージの70%くらいのイメージであったとしても、今手に入れる機会があるのであれば一度購入してみることをお勧めします。
それが本当に自分の求める品であれば、さらに良いコンディションが手に入った時にそちらを購入して今の物を手放す。
そのような考え方で、長い時間をかけて探していると良い品が手に入ることが多いです。
ある程度の品を一度手にしているので、次を吟味することができ焦らずによい品をじっくりと探すことができます。
一生に一度の買い物である「家」であったとしても、本当に自分が住みやすい、求めるような形にするには「3回」建てないといけないと言われています。
ですので、ヴィンテージの洋服、靴なども、まずは一度それに近いイメージの品であったとしても、
「何回か購入して手に入れる」
という感覚で試してみてください。
それではまた。
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