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【PX品】1960年代【U.S.NAVY】SERVICE SHOES
LEATHERSOLE

 

青山健一です、

当店でも珍しい、【PX品】であろうアメリカ海軍サービスシューズを入手しました。

今から半世紀以上も前、1960年代に製造された極上の一品です。

今回、お届けしたいのは、この靴が持つ「特別な背景」についてです。

 

【PX品】と【官給品】その決定的な違いとは?

 

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まず知って頂きたいのは、

今回のお品は「政府からアメリカ海軍の兵士へ一律に支給された品(官給品)」ではない、ということです。

 

アメリカ軍の基地の内部には兵士に日用品や飲食品を売る売店があるのですが、それを通称PX(POST EXCHANGE)と呼びます。

 

旧日本軍では酒保(しゅほ)と呼びました。

 

現在の自衛隊の駐屯地内にももちろんあって、そこはPXと呼ばれているみたいですね。

 

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で、

どこの軍でも同じなのですが、国から兵士に支給される制服や戦闘服、装備なのは「官給品」と呼ばれます。

 

ただ、兵隊さんはそれだけではなく、自分自身のお金で個人的に服装や装備を購入する事があるんです。

 

それを購入する場所こそが「PX」、要するに基地内の売店ですね。

 

なので、そこで販売されている品に関しては官給品と分けて「PX品」と呼ばれます。

 

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PX品は「私物」だが。官給品を売るのは「犯罪」である

 

PXで購入したものは自腹で買っていますから、完全にその兵士の「私物」です。

 

そのため、退役した後や除隊した後も、自分の物として各自が自由に扱うことができます。

 

ちなみに兵隊さんが着用している戦闘服などの官給品は、国が支給した国の所有物。

 

なので、どれだけ自分が着用したものであっても最終的には国に返却しなくてはいけません。

 

本来、市場にアメリカ軍の正規支給品が出回ることは、あってはいけない事なんですね。

 

ただ、アメリカとか他の国はその辺りがおおらかで、規則もゆるくある程度の事は許されているみたいです。

 

しかし、日本の自衛隊ではそうはいきません。

 

官給品は各自が厳格に管理しなくてはいけないんですね。

 

自衛隊の官給品が横流しでもされたら大変です。

 

「横領罪」にあたるので特別司法警務隊が出てきてつかまってしまいます。

 

各国の軍隊でいう所の憲兵【Military police(MP)】ですよね。

 

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日本の自衛隊がイラクに派遣された時のお話

 

日本ってものすごく真面目というか、固いというか、そこがいいんでしょうけど、

 

「日本の自衛隊の隊員さんの待遇がもっと良くなればいいのに……」

 

と思わずにはいられない話があります。

 

かつてイラク戦争で、日本の自衛隊が派遣されましたが、そこで任務に就かれた自衛官の方にお話を伺ったこと事があります。

 

当時の活動は人道復興支援活動と安全確保支援活動だったので、他の国から派遣された兵隊さんとも交流があったそうなんです。

 

で、最後任務を終了して撤収したり、別れたりするときに各国の兵隊さんはおのおの、自身の装備や持ち物を他の国の兵隊さんと交換してたそうなんですね。

 

ほら、サッカーの試合の後に相手チームの選手とユニフォームを交換するじゃないですか。

 

あそこまで大っぴらじゃないかもしれませんが、世界中から集まってきて共に危険な任務を分かちった仲間なので何かしら絆を残したいんでしょうね。

 

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中東まで行って交換していいのはピンバッチ1個

 

でも、日本の自衛隊のみなさんは、官給品に関してものすごく厳しい規律があるので装備とか持ち物を一切交換できないんですって。

 

唯一許されたのは、そこに派遣された自衛官がもつピンバッチ1個だけだったそうですよ。

 

その1個のバッチだけは交換してもよいとお許しが出たそうです。

 

なんだか、切ないお話です。

 

戦闘行動を目的としていなかったとはいえ、イラクの派遣って本当にとんでもなく辛い任務だったようで、お国の為に中東まで行ってこられたんですから、バッチ1個じゃかわいそうですよね。

 

各国の兵隊さんも日本の自衛隊の方と何かを交換して、日本のお土産が欲しかったみたいですよ。

 

お土産に交換していいように、国から支給して何か自衛官の方に持たせてあげればいいのにね。

 

もしくはまったく差支えのない範囲で、もうちょっとだけ規則を緩くしてあげるとか。

 

「日本の自衛隊員ってみんな粋なサムライだったよ!」

 

と、他国の兵士に思われた方が絶対いいと思うんですけどね。

 

 

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1960年代のサービスシューズ、その唯一無二の特徴

 

と、

 

まぁ話がそれてしまいましたが、今回のお品はそんなアメリカ海軍のPXで販売されていたであろうサービスシューズです。

 

官給品が古くなってしまったり、もう一足替えの靴が欲しいという兵隊さんが購入した品だと思われます。

 

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シューレースを通すアイレットが6つ、そしてその下に縫われているステッチがダブルになっているのは1960年代のサービスシューズの特徴ですね。

 

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古いタイプの【vulcan】のトップリフト

 

そして、今回の一足に搭載されているトップリフトは釘穴の開いた【vulcan】の古いタイプ。

 

バルカンのトップリフトはもっと後の年代になっても海軍の官給品サービスシューズに使われていますが、それは形が違います。

 

このタイプの物は1940~1950年代タイプのPX品にも使われており、かなり古いディテールです。

 

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奇跡のコンディション、そして「日本人サイズ」

 

今回のお品は現代より半世紀以上も前の時代、1960年代のシューズとしてはとてもコンディションが良いです。

 

カカトの減りもほとんど見られないので、そもそもそんなに履いていなかったのでしょう。

 

そして何より、、、サイズが小さい!

 

こんな日本人サイズのサービスシューズが出ることもほとんどありません。

 

なかなか巡り合う事のないチャンスですのでお探しだった方は是非一度試着してみて下さい。

 

それではまた!

 

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【PX品】1960年代【U.S.NAVY】SERVICE SHOES
サイズ 7 ウィズE (目安25cm ~ 26cm 位)
¥22000-(+tax ¥2200-)

 

※おススメ参考記事


begin-4gatugou
雑誌『Begin』の【10minutes VINTAGE】サービスシューズ編を監修しました。

 

 

【 ※ サービスシューズのお手入れ方法 】

青山が普段サービスシューズのお手入れに使用するクリームは


【M.モゥブレィ】
コードバンクリームレノベーター
(ブラック)

です。

こちらは本来コードバン革靴用のクリームなのですが、ガラスレザーの補色クリームとしても使用できる優れものです。

1980年代以降、ラバーソールのサービスシューズはアッパーにガラスレザーを使用しています。

ガラスレザーの場合、通常の乳化性クリームでは革に成分が浸透していきませんし、色を着色する事が出来ません。

ですので、

黒い色を引き立てたい場合はコードバンクリームレノベーターの少量を


ポリッシングコットン

という磨き専用の布に取り、うすく革靴の全体に塗り広げていきます。

その後、

毛先が細く、コシの柔らかい馬の毛を使用した

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プロホースブラシ

で円を描くようにブラッシングして馴染ませてから、更に乾拭きをすると美しいツヤが出てきます。

今回は状態の良いきれいな個体でしたので本来、補色は必要なかったのですが、黒く光る印象を強く出して仕上げたかったのであえて色を付けてみました。

色の補色が必要のない場合、普段使いのクリームとしては

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【M.モゥブレイ】
クリームエッセンシャル

(無色)

を使用して頂くと美しく綺麗なツヤが出せます。

使い方、磨き方は先にご紹介したコードバンクリームレノベーターと全く一緒です。

参考にしてみて下さい。

 

 

※おススメ参考記事


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