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DYOR(Do Your Own Research) とggrks (ググれカス!)
青山健一です、
今回は、今の時代を生きていく上において確実に必要だなと思われるスキルについてお伝えします。
あなたは 『DYOR』 という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これはインターネット上で使われる海外のネットスラングで
【 Do Your Own Research 】( 自分で調べろ!)
という意味です。
日本では ggrks (ググれカス!!)という言葉がありますが 同じ意味だと思います。
要するに
「それぐらい自分で検索して調べろ!」
ということを言っている訳ですね 。
今の時代は、分からないことを自分自身で検索して調べもせずにずに安易に聞くと、相手からこのように認識されてしまいかねません。
知らない事柄があった時に、インターネットで検索して調べる能力は、今の時代において社会的に必要なリテラシーとなっていると思われます。
今回はこれについて少し深掘りして考えてみたいと思います。
調べもせずに相手に聞くという行動
今の時代においてインターネットで検索もせずに、むやみやたらに相手に聞くことは社会的に能力の低い人間とみなされても致し方のないことかもしれません。
その理由について僕は三つの点を考察しています。
① 全ての人が同じ条件であるにも関わらず行動を起こさない
② 自分自身が無知で情報弱者である事を公にしている
③ 相手の時間を無自覚に奪うという暴力
この3点について一つ一つお伝えしていきます。
① 情報がフラットに平等化された世界
現代においてはスマートフォンの普及により、小学生であったとしても世界中の情報にアクセスできるようになりました。
かつて情報というのは非常に高い価値を持つ存在だったわけですよね。
今では信じられない話かもしれませんが、かつてブリタニカの百科事典はそれを訪問販売するセールスマンが職業として存在していて、ワンセット24万円の値段の百科事典を
「家に一セットどうぞ」
ということで販売しまくっていたのです。
今なら小学生が手に持っているスマートフォンひとつですべて調べられる情報です。
情報の価値が著しく失われた今、情報を得るために必要なコストは
「調べる人間の労力」
だけとなってきました。
以前であればお金持ちしか得られなかった情報も、スマートフォンさえあれば誰でも調べられるようになったので、要するに
「スタート地点がみんな一緒」
になったということですね。
であるならば情報を得られるかどうかというのは、
「調べるための行動をとるかどうか?」
これだけにかかってきています。
「情報の格差というのはその場で検索したかどうか? 」
この行動の差だけということですね。
ですので、
自分で調べる人間と調べない人間の差はどんどん広がる一方
ということになりますので、それがそのまま社会的格差になってしまうことだと思います。
② 情報弱者を自ら晒すというリスク
「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」
という古くからの言葉があります。
これはいつの時代も通用する尊い教えだとは思いますが、必ずしもそうとは言えない場合があります。
全てのルールや原則に通用することだとは思いますが、例外は必ず存在します。
「 ただし時と場合による 」
ということです。
手の中にあるスマートフォンで自分で検索すればすぐに分かるような事を、他人に聞く事によって
「自分自身がその分野のド素人」
という事を、さらしてしまうことがあります。
問題は「知らないという事実を自分や他人がどう思うか?」ではなく、自分の知識レベルを無防備にさらしてしまうことによって
悪意をもってあなたを騙そうとする詐欺師の格好の餌食になってしまう
という点にあります。
これは特にお金儲けの分野でよく聞くお話なのですが、投資のコミュニティや SNS などで誰がどう見ても素人丸出しという質問をする人がいます。
投資に興味があるということはお金儲けをしたいということです。
なので詐欺師はそのコメントを見て、素人に合わせて上手なお金儲けの話を持ちかけます。
このとき注意しなければいけないのが、詐欺師は素人が質問をしたかったインフルエンサーや相談者になりすまして、コンタクト取ってくるということです。
例えばあなたが、ホリエモンさんに質問したかったとしてみましょう。
Twitter のタイムラインで ホリエモンさんに質問をすると、タイムラインでその質問を読んだ詐欺師はホリエモンさんそっくりの偽アカウントを作ります。
そして直接ダイレクトメッセージで「特別に相談に乗りますよ」と持ちかけてくるのです。
1回 Google で検索すれば答えが分かるような質問をわざわざタイムラインで公開してまで聞いてくるような人間は、
「 他人に対する依存度や気質 」
がめちゃくちゃ高いと言えます。
タイムラインに投稿する労力をもって、そのまま検索すればすぐに答えが出るにも関わらず他人に教えてもらいたいと思っている。
要するに
「誰か他の人に自分の面倒を見てもらいたい」
と考えている訳です。
詐欺の目の前で
「 他人に寄りかかってお金儲けをしたい投資のド素人がここにいます!」
という、発言をしているようなものです。
詐欺師というのは本当にめちゃくちゃ頭のいい人達ですので、このようなド素人は寄ってたかって獲物にされて身ぐるみ剥がされるのが目に見えています。
なので投資に限らず、人に何かを尋ねる時は
「一回、自分で検索してからの方がいいのではないか?」
と考えてから行うようにしてみましょう。
③ 相手の時間を無自覚に奪うという暴力
僕自身はこの3番目の理由が一番問題だと思っています 。
いつでも自分で調べることなく、相手に情報提供を求めるということは
「 自分の労力は一切使いたくない、お前が私のために無償で働け」
と言っているに等しいです。
このとき相手が払う労力で最も高い価値は
「相手の時間」
です。
時間というのはイコール相手の人生、命の一部です。
僕は常々思っているのですが、相手の時間を無自覚に奪う行動をとる人間は
「 死 」
を意識していない人間なんだろうと思います。
「 自分や相手が死ぬ存在 」
だということを一ミリも理解していない。
例えば、待ち合わせに遅刻をする人間は、今日の夜相手が死ぬかもしれないなんて微塵も思わないのあと思います。
でもこう考えてみてください。
待ち合わせをしている相手が
「 今晩が峠です。」
と、医者から宣言されている存在だとしたら。
今晩の21時に死ぬかもしれない、もしかしたら翌朝の4時半に死ぬかもしれない。
少なくとも明日の朝日を拝むことはできない。
そのような相手と待ち合わせをしているにも関わらず、うっかり5分や10分遅れて平気な人間がいたとしたらどうでしょう?
あなたはそのような人間を信じることができますか?
きっと常識を疑って、信頼する事など決してできないと思います。
もちろん普段から時間にルーズな人も、予めそのような状況だと知っていたのであればおそらく遅刻など絶対にしないでしょう。
でも日常生活においては、多くの人は平気でこのような行動をしています。
今日の夜、命が終わる可能性が全ての人間に存在するにも関わらず、です。
人は必ず死ぬ存在だという事、相手の時間は「相手の命に等しい」という事を意識したことがないのかもしれませんね。
今の時代は誰しも情報を調べるツールとしてスマートフォンを持っているわけですから、
自分でできる事を丸投げして、無自覚に「相手の人生や命である時間」を奪うことは慎むべきでしょう。
現代を生きるべき人間のマナーだと思います。
くれぐれも覚えておいていただきたいのは、この世の中の全てのルールやマナーは
「 ただし、時と場合による」
必ず例外が存在しているという事です。
その時の状況や相手との関係性によってルールは常に変わりますので、応用してみてください。
それではまた。
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