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洋服の知識を集めるだけでは『意味』がない

 

青山健一です、

 

今回は青山自身のリーバイス『501』に対する想い出話をしたいと思います。

 

知識は頭に入れているだけでは意味がないよ、という内容です。

 

 

西の『501』、東の『505』

 

 

これは、よく言われる事なのですが501は西のジーンズ。

 

アメリカ西海岸のパンツだと言われます。

 

それに対し東のジーンズは何かというと、リーバイスの『505』と呼ばれるパンツです。

 

東海岸のハイソな人たちは501ではなく505を好んだということですね。

 

リーバイスの『505』は『551ZXX』 品番の後継モデルにあたり、1967年に誕生しました。

 

505の特徴はサンフォライズド加工がされたジーンズであること。

 

リーバイスで言うところのプリンシュランクデニムであったということです。

 

東海岸の人々は『501』のように購入してから洗って縮めるパンツを好みませんでした。

 

『505』は『501』よりも若干細身のストレートパンツです。

 

そして洗って縮むことがない生地を採用したことで『501』にはないディテールが加わります。

 

パンツのフロントにジッパー(ファスナー)が採用されたのです。

 

『501』の特徴であるシュリンクトゥフィットの生地ではフロントにジッパーを使用することができません。

 

洗うと生地が縮んでしまうため、取り付け部分が波打ってしまいジッパーが利用できずに壊れてしまうのです。

 

厳密に言うとリーバイスには『501ZXX』というモデルとその後継の『502』というフロントジッパーのシュリンクトゥフィットモデルが存在していました。

 

しかし故障が多かったため,1960年代で無くなっています。

 

この『501』は西のパンツ、『505』が東のパンツという話はよく知られているところで古着屋であれば皆、知っている話です。

 

僕自身もジーンズが好きでしたので古着屋になる前からこの知識は持っていました。

 

しかし知識を持っているのと、実際にその知識を生かした経験があるのとでは雲泥の差があります。

 

かつて、僕自身がこの『501』と『505』の文化的な違いを実感した事がありました。

 

 

丸2日間、移動しながらずっと買い付け

 

 

以前、僕自身がアメリカに買い付けに行っていた頃の話です。

 

現在では、就航していないのですが、当時成田空港からロサンゼルスへの直行便として大韓航空の『KE001便』というフライトが存在しました。

 

大韓航空を利用していたのは、そのフライト時刻が買い付けにちょうど良かったからです。

 

成田発 『KE001便』は日本時間のおよそ 15時ぐらいに出発します。

 

そして9時間半から10時間程度のフライトを経て、『LAX』ロサンゼルス国際空港に到着するのが、現地時刻の朝、8時半から9時ぐらいの間になります。

 

到着後すぐにバイヤーチームはレンタカーで活動を開始し、そのままロサンゼルス界隈で丸1日買い付けをして回ります。

 

その時の行程では、到着した一日目を買付に費やし、そのまま集めた商品を物流会社の倉庫に預けました。

 

そして今度はドメスティック(アメリカ国内)便に乗り、さらに奥地へ移動することになります。

 

その時移動した先はオハイオ州のクリーブランドです。

 

クリーブランドからミシガン州のデトロイトに向かい、その途中で買付をするという行程でした。

 

ロサンゼルス発、クリーブランド行きのフライト便はLA時間で夜11時半ぐらいに出発します。

 

4時間半くらいのフライトで到着すると現地オハイオ州ではおよそ朝の7時になります。

 

アメリカ国内でも時差が生じるからです。

 

要するに、

 

成田から出発した飛行機に乗って9時間半かけて到着すると、日本時間の真夜中の1時ぐらいのつもりが現地時刻で朝の8時半。

 

そのまま1日仕事を続け、ロサンゼルス時刻の23時半ほどの出発、そして4時間半ほどのフライトが到着すると真夜中の3時ぐらいのつもりがクリーブランドは既に朝の7時。

 

そのまま二日目の買い付けに直行です。

 

感覚的には丸二日間きちんと夜を過ごしていないような強行軍になっていました。

 

そして、その時オハイオ州はめったにない記録的な寒波。

 

ありえないほどの大雪で、夜ホテルの外で測った気温はマイナス17度。

 

かなりタフな買い付けだったことを思い出します。

 

そんな日本から、丸二日間かけてようやくたどり着いたクリーブランド。

 

その時、一番最初に向かった仕入れの場所で、先着の日本人バイヤーがいた時の驚愕は忘れられません。

 

「おいーー!!

どこにでもいるな!!日本人!!」

 

こんなに苦労して到着してもすでに一歩先にバイヤーに入られてしまっていると、それまでの苦労が水の泡になります。

 

本当に焦ったことを今でも覚えています。

 

でも、どうやらそのバイヤーさん達とは購入する品目が違っていたらしく、最初の仕入れ場所で先に荒らされた形跡はなかったので良かったです。

 

おそらく、クリーブランドに住んでいらっしゃるバイヤーさんぽかったですね。

 

日本からはるばる訪れてきた感じではなかったです。

 

で、この買付けの時、不思議なことがありました。

 

 

501が見つからない。。

 

 

ジーンズを探しているとリーバイスのデニムのパンツに501が見つからないのです。

 

出てくるジーパンは505ばかりでした。

 

「何で501が見つからないんだろう、やっぱり先に抜かれてしまったのだろうか。。

 

日本人がいるということは、買付に回られているに違いない。」

 

多少の焦りを感じてバイイングを続けました。

 

そして二日目になりクリーブランドから移動を続けながら買い付けをしたのですが、やはり行く先々で501のパンツが一本も見つかりません。

 

「おかしいな?

そんなに日本人のバイヤーがいるのだろうか?

 

その割にはその他のアイテムは見つかってるんだけどな。。。」

 

といぶかっていたその時、僕の頭にピンと来ました。

 

 

『 そっか!! 東か。。。』

 

 

僕はそれまでの買い付けを全て西海岸で過ごしてきました。

 

ロサンゼルスを拠点として、東に向かいアリゾナ州のフェニックスやツーソン。

 

北に向ってラスベガス。

 

南に向かいメキシコやサンディエゴなのです。

 

僕は根っから西海岸での買い付けしかした経験がありませんでした。

 

なのでリーバイスのデニムパンツは探せば『501』が出てくる、という感覚で過ごしてきました。

 

それまで、501が出ないという経験がなかったものですから、505ばかり見つかる東海岸の文化に気づけなかったのです。

 

知識としては重々承知していたはずなのですが、実体験として伴ったことがなかったのでまったく思いもよりませんでした。

 

今回のお話はいくら知識を蓄えていたとしても、

 

【実際に『経験』や『行動』として身に付けてなければ意味がない】

 

ということを、身をもって知ったというお話です。

 

本やネットで知り得た情報だけでなく、実際に行動して自分のものとすることは、とても大切だと思います。

 

あなたも知識をむさぼるだけでなく、ぜひ実践や行動をしてみてください。

 

それではまた。

 

 

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