「 犬は三日エサをもらうと

くれたその人の事を忘れないんだ 」

 

困り果て

自分の力だけでは
どうすることもできなくなり

頭を下げ

誰かに助けてもらった事は
あるだろうか

 

若い頃にはそのような経験は
あまりないかもしれない

でも

生きていると自分の力だけでは
どうしようもできない事態が
起きたりする事があって

そんな時

頭を下げて
自分を守ってくれそうな人に
助けてもらったりする

 

不甲斐ない自分を受け入れてくれ
理解を示し、困難な状況に
手を差し伸べて力になってくれる人

 

かつてのその人の援助が
無ければ

今の自分は確実に存在しない

というような大恩ある人である

 

しかし

人間というのは
どうしようもなく身勝手で
わがままで、救いようのない
生物のようで

かつて困難にもがき
生活するにも窮した自分を
助けてくれた人なのに

自分が苦しくない状態に
なった途端にその人の恩を忘れる

 

恩を受けた事で本来
その人との関係性は深まった
はずなのだが

その関係性に目を背けてしまう

あまつさえ、その人の存在を
面倒くさいと感じたり
うとましく思ったりする

 

これは

時が経ち、かつての恩人が
変わってしまったのかもしれないし

もう充分過ぎるほど
受けた行為に対してあなたが
恩返しをやり尽くした
結果なのかもしれない

 

でも、そんな時は
一度過去の時点に立ち戻って
以前の自分に選択させると
いいかもしれない

 

今あなたは

かつて困難に苦しみ
痛みでどうしようもできなくなった
過去の自分に会っている

そして昔の自分に
こう尋ねるのである

 

「 私は未来からきたので
あなたがこれから
どうなるのかを知っている

この人に助けを求めて
援助してもらえば、あなたの
痛みや苦しみはこれで終る

今のドン底からあなたは脱出して
未来の私のような人生を
歩むことができる

ただし

この恩人との関係性は
私がいる未来だと変化していて
正直言って面倒くさいと
未来の私は感じている

もし

未来のこの状態が
嫌だと感じるのであれば
今、この人から
恩を受けない方が良い

あなたは今の苦しみや
痛みにあふれた現状で
他の選択肢を探すべきだ 」

 

このように問われて
かつて、苦痛に満ち溢れていた
あなたはどう答えるだろうか

 

「そうか

そんな面倒くさい事に
なる位なら助けてもらって
恩を受けるのは嫌だな

このまま自分の力だけで
何とかする方法を探すよ 」

 

と、言うだろうか

それとも

 

「 そうやって面倒くさいと
感じる事ができるのも
その人から助けてもらって
未来が存在したからだろう

この状況のままでは
そんな未来すらも望めない

助けてもらえなければ
自分はここで終わるんだ

人生終って惨めに野垂れ死ぬよりは
助けてもらって恩を返すよ 」

 

と、答えるのだろうか

 

もし

未来に面倒くさい関係になると
わかっていたとしても、過去の自分が
助けてもらう道を選ぶのだとしたら

あなたはその人に
文句を言うべきではない

今、面倒くさいと感じる以上の恩を
かつてその人から受けた事が
あなたにはあるのだから

 

それが嫌ならば

かつてあなたが
もがき苦しんでいた時に受けた
手助け以上の恩をその人に返して
これ以降の関係性を
断つべきなのである

 

 

「犬は三日エサをもらうと

くれたその人の事を忘れないんだ」

 

 

これは自分が幼い頃
父親が教えてくれた事である

 

本来は

「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」

という、ことわざなのだろうが
小さい子供だったので少し違う感じで
覚えていたのかも知れない

 

でも、大体意味は同じだろう

 

かつて大恩を受けた人に
充分な恩返しもせず
面倒だと感じるような者は

「犬コロの足元にも及ばない恩知らず」

な輩に違いない

 

目の前で尻尾を振っている
可愛いワンちゃんは
つぶらな瞳であなたを見上げながら
心の中ではこう思っている事だろう

 

「受けた恩を忘れやがって
大馬鹿やろうが

調子にのんなよ

人間ごときが、恥を知れ 」

 

 

 

 

 

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