1966年12月製【FLORSHEIM 93633】KENMOOR 『FOREST』
世界中のフローシャイムマニア垂涎のレアカラー
『FOREST』(森)と名付けられた魅惑的な緑色をたたえる【FLORSHEIM 93633】
二度とは手に入らない日本人サイズが緊急事態宣言特別価格にて登場!
店長青山です、
【FLORSHEIM】マニアなら一度は実物を手にしたい激レアカラーを入手しました。
しかも二度と手に入ることはないであろう日本人サイズです。
「森」と名付けられた深い緑色を見せるフローシャイムのロングウイングチップ。
今から半世紀以上昔の1966年12月製KENMOOR、【FLORSHEIM 93633】激レアカラーの「FOREST」です。
今回 お届けする内容
1966【FLORSHEIM】FOREST VINTAGE ADVERTISING
それでは今回入荷できた一足を昔の広告で内容を確認してみましょう。1966年【FLORSHEIM】広告です。
こちらの広告に記載のある文章を上から書き起こししていきます。
4秒に一足購入されていたフローシャイムの革靴
EVERY
FOUR SECONDS
ANOTHER PAIR
PURCHASED!
4秒ごとに新たな靴が購入されている、という事ですね。
イラストの下にある記載内容を分解して深堀していきます。
Join the millions this season in the
SUPERB FLORSHEIM IMPERIAL
More men wear Florsheim Shoes than all other quality makes combined . . . in fact,
one pair is purchased every four seconds of a normal business day. Men know
Florsheim quality, a dedication to perfection best typified by the superbly fashioned
Imperial — far and away, the finest shoe ever made. Why not join the millions?
かなりざっくりと意訳するに、「フローシャイムの靴は通常4秒に一足購入されていて他のすべての製品よりも選ばれている」と。
「これまでに作られた最高の靴であり、あなたも何百万にも選ばれた靴を履いてみませんか」という感じでしょうかね。
インペリアルのクォリティが素晴らしいのでそれをうたっている広告のようです。
インペリアルはレギュラーシリーズの1.85倍の高価格
Most Imperial styles $36.95 / Most regular Florsheim styles $19.95 to $27.95
Illustrated: The KENMOOR in forest calf; also available in black, weathered moss, hand-stained brown calf.
ここに値段が出ていますが、インペリアルスタイルはレギュラースタイルに比べてかなり高額な事が分ります。
高級シリーズであるインペリアルが36ドル95セント。それに対してレギュラーラインは19ドル95セント~。
レギュラーラインの一番安いシリーズと比較するとインペリアルは1.85倍以上も高い事がわかります。結構高いです。
レギュラーがもし 2万円 だとしたら 、インペリアルは 3万7000円以上ですね。倍とまではいかないまでもかなりの高級ラインという感じがします。
フローシャイムで『Imperial Quality』シリーズの革質が良いのもうなずけます。
【The KENMOOR】の「forest calf」
llustrated: The KENMOOR in forest calf;
ここでフォレストカーフという記載が出ていますね。革の色でフォレスト(森)という色があったという事です。
also available in black, weathered moss, hand-stained brown calf.
FOREST(森)という名の色を持つ【FLORSHEIM 93633】
では実際にFOREST色のケンムールを見てみましょう。
うむ、この写真で見ると確かに緑かかってみえます。
ただですね、このフォレストの色を持つ革靴。室内の蛍光灯でみると緑っぽくみえるのですが、外の太陽光でみると緑というよりはカーキ色に見えます。
こんなイメージです。ただこれも直接太陽光が当たっているのでかなり明るめに映ってしまっている感じです。
実際は、もうちょっと落ち着いた色合い、トーンになっています。室内における写真の方がまだ近い印象を受けると思います。
いずれにせよ、実物を確認したら即座に納得できる珍しいレアな色合いです。
V字にカットされたインソック
では、革靴のディテールも確認していきます。
内部のインソックは前方が緩やかなカーブでV字にカットされている形状です。
これは1972年ぐらいまでの仕様です。それ以降の年代の品はこの部分が一直線にカットされたものになります。
タン裏のスポンジ
靴のベロの裏はふっくら膨らんでいて、中にスポンジが入っています。この仕様となっているのは1970年代半ばまで、1974年程度とされています。
かかとのフチに打たれた【V-cleat】と二重の化粧釘
アウトソールはレザーです。カカトはオリジナルのVクリートと2重に打たれた化粧釘がきれいに残っています。
このVクリートがカカトのフチに沿って打たれているのは1970年代前半くらいまでのお品です。それ以降になると、かかとのフチから内側に入り込んだ箇所に打たれるようになります。
インソック下のスポンジと緑の小窓
インソック下のスポンジは一色線になっています。この部分が湾曲してU字型になっているのは1965年までのお品です。
※参考画像
1964年6月製【FLORSHEIM 21693】PLAINTOE『The BLAZER』
なので、今回のお品は1965年以降の品と判断できます。
内側の小窓には 【FLORSHEIM IMPERIAL】の文字が入ります。
今回の品番は『 93633 』ですね。
右側にある2桁のアルファベットの文字 【 L G 】より 「12月 / 6年」 と判別できます。
以上に挙げたディテールより、今回のお品は1966年12月製造品と判断できます。
1966年より1968年まで3年間だけ作られた激レアモデル
今回の【FLORSHEIM 93633】KENMOOR は1966年より1968年までの3年間だけ作られた非常にレアなモデルです。
これがなぜ分かるのかというと、いつもご紹介している海外サイト『vcleat』様がご紹介している【FLORSHEIM】の1969年カタログがあるからです。
【FLORSHEIM】stock styles for men fall 1969
こちらのカタログを確認してみるとわかるのですが、【FLORSHEIM 93633】がありません。
という事は少なくとも1969年の秋にはすでに製造されていないモデルという事になります。
ですので、基本的にこちらは1966年から1968年までの製造品と推測できるのです。
今回は世界中の【FLORSHEIM】マニア垂涎の品。『FOREST』という名を抱いた緑色をしたケンムール。
しかも、あろう事か日本人サイズの「7 1/2 ウィズ E」というお品です。
当店では二度と入手できないことは間違いありません。
革靴好きなら一度は実物を見ておきたい激レアビンテージ。緊急事態宣言特別セール価格にてご提供します!
1966年12月製【FLORSHEIM 93633】KENMOOR 『FOREST』
サイズ 7 1/2 ウィズE (目安25cm ~ 26 cm 位)
¥45000-
(税込¥49500-)
当店の無料メルマガ読者様に限り
緊急事態宣言特別セール価格 30%引き
⇒¥31500- (+tax )
※今回の一足のお手入れ
今回は【FLORSHEIM】の『FOREST CALF』のお手入れに【ENGLISH GUILD】の Bees Rich Cream を使用してみました。
【ENGLISH GUILD】Bees Rich Cream
最近、店長青山は古いビンテージ革靴、特にシボ革の手入れにはイングリッシュギルドのビーズリッチクリーム(ニュートラル)を使うことが多いです
ビーズリッチクリームが革の内部に浸透してシボ革のふっくらとした網目模様の膨らませてくれるので、革に刻まれた深い凹凸感の魅力を充分に引き出してくれます。
激レアビンテージ革靴にも実力をいかんなく発揮してくれる高級クリームです。
まだ、使った事の無いあなたには是非お勧めいたします。
イングリッシュギルドは靴好きの人間の中で非常に評価の高いクリームです。その実力に関しては詳しく紹介した記事がありますのでそちらをご覧ください。
博物館級ビンテージ【FLORSHEIM31836】をイングリッシュギルドでお手入れしてみる
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