1985年製【Johnston & Murphy】
ARISTOCRAFT WINGTIP
青山健一です、
かなり素晴らしいショートウイングチップを入手しました。
アメリカ大統領御用達ブランド【Johnston & Murphy】の高級シリーズ『ARISTO CRAFT』より1985年のお品です。
今回 お届けする内容
【Johnston & Murphy】の年代判別方法
さて、、、
かねてより当店のブログをご覧になっているお客様でしたらお気づきかもしれませんが。。。
当ブログでは【FLORSHEIM】や【Allen Edmonds】の年代判別法はかなり前からお伝えしているのです。
でも、【Johnston & Murphy】の年代判別方法ってお伝えした事ないですよね。
古くから当店にご来店くださっているお客様でしたら、店頭で個人的に青山から聞いた事のある方もいらっしゃることでしょう。
ただ、ブログでは大っぴらに公表したことがありません。
と、いうのも。
この年代判別法、自分の中ではデータが蓄積されておらず、あまり確立していなかったからなのです。
実物でひとつひとつ検証して、年代判別方法を確認しようにも、当店だと古いジョンストンマーフィーを入荷できなかったんですよ。
力ない津田沼の個人店舗では、ジョンマの古いビンテージなんて仕入れられないんです。
それでも2000足以上、一人でアメリカから直輸入の古靴を販売してきているんですけどね。
ジョンストン&マーフィーのビンテージはそれだけレアってことだと思ってください。
今回は本当に珍しく、年代判別をお伝えするのにうってつけのモデルが入手できましたのでご紹介します。
【Johnston & Murphy】の年代判別の手順
で、
話はそれましたが、【Johnston & Murphy】の年代判別方法です。
まずはインソックのロゴに『MADE IN USA』の記載があるなしで年代が分かれます。
ロゴに『MADE IN USA』の記載が無いものが古く、1960年代から1970年代の後半ぐらいまで使用されています。
『MADE IN USA』の記載無し
1960s~1970s後半
そして60年代の古いモデルでは、アウトソールに【V-cleat】が使用されていたりします。
1968年製【Johnston & Murphy】ARISTOCRAFT
そして今回ご紹介するモデルです。
こちらではインソールのロゴに『MADE IN USA』の記載があります。
『MADE IN USA』の記載あり
1970年代の後期から1980年代中期
こちらのロゴは1970年代の後期(恐らく80年代に近い年)から1980年代中期ぐらいに使用されていたものです。
先日ご紹介したモデルでも見かけましたね。
その実力にびっくりする!70~80s【Johnston & Murphy】の高級ライン【ARISTOCRAFT】
このようにまずはインソールの中にあるロゴの印字で、おおよその年代を確認します。
で、ここからが細かい所なんですけれども。
内側の壁に印字されている表記を確認します。
サイズ表記の下の段にある
18ー 815 というのはこのモデルの品番です。
で、その右側にある3桁の数字の一番左に注目してください。
今回の場合は数字の【5】がそれにあたります。
【Johnston & Murphy】においては、この位置にあるこの数字が恐らく製造年にあたると思われます。
今回はインソックのロゴから1970年代の後期、それも恐らく80年代に近い年代から1980年代中期ごろの品と推測ができています。
と、なると該当する製造年は
1985年
となるのです。
本当は1985年の【Johnston & Murphy】カタログがあればいいのですが、残念ながらそこまでは確認できません。
ただ、恐らくは今回のこの方法で【Johnston & Murphy】では製造年を推測する事ができると思います。
① インソックのロゴからおおよその年代を確認する。
② 内側に印字された数字から製造年を判別する。
この手順で行ってみて下さい。
ちなみに。。。
これまでも何回がご紹介してきていますが、青山がお勧めする海外の革靴サイト
では、1992年の【Johnston & Murphy】カタログを閲覧する事ができます。
とても素晴らしいサイト様ですので、アメリカ古靴好きならこちらのサイトをブックマークしておくことをお勧めしますよ。
【Johnston & Murphy】のビンテージショートウイングチップ
と、いう事で年代が判別できたウイングチップですが、【Johnston & Murphy】の【アリストクラフト】シリーズということもあって作りも丁寧で素晴らしいクォリティです。
ディテールも凝ってまして、フルブローグなのにカカトの部分の仕様がドックテイルになっているんですよ。
ドックテイルというのは、カカトの縫い割りの上部を補強する革の形の事です。
ドックテイルについて詳しくは過去の記事の中でご説明していますので参考にしてみて下さい。
・おススメ参考記事
【FLORSHEIM】DEADSTOCK『THE LAUREL』31714 U-TIP 1970年1月製
普通のショートウイングチップはこのような仕様にはなっていません。
ご自身でショートウイングチップをお持ちでしたら、是非一度確認してみて下さい。
・今回の品
1985年【Johnston & Murphy】ARISTOCRAFT
・一般的な品
1980s SHORT WINGTIP
・今回の品
1985年【Johnston & Murphy】ARISTOCRAFT
・一般的な品
1980s SHORT WINGTIP
ね?
こうやって比べてみると全然違いますでしょ?
ビンテージのアリストクラフトだけあって、細部に至るまで本当に素晴らしい作りです。
ファッションにおいての革靴は料理に使うお皿
今回のお品は当店でも本当に入手困難なビンテージ【Johnston & Murphy】の高級シリーズ『ARISTO CRAFT』より、コンディションもすばらしいショートウイングチップ。
穴飾りがほどされたフルブローグは見た目にも華やかで、表情に動きがあるのでカジュアルなスタイルにもピッタリ合います。
普段の服装に合わせて気軽にコーディネイトするだけで、上品にカジュアルアップできるのでこれから来るクリスマスや忘年会、新年のイベントなど、パーティシーズンにもピッタリです。
クリスマスイベントで大好きな彼女や大切な奥様とお出かけするのに、まさかいつものクタびれたスニーカーを履いていくつもりじゃないでしょうね??
いつもはあなたの事を「大好き!」と言ってくれるパートナーだって、さすがにそれじゃあ幻滅しますよ。。。
「こんな時ぐらい、もうちょっとマシな格好出来ないの??」
と。。
でも大丈夫!! 大丈夫なんです!!!
足元さえ何とかしてしまえば、それだけでそれなりの身なりに見えるもんなんです。
ファッションにおいて【革靴は料理に使うお皿 】
というのが、青山健一の持論です。
どんなに手の込んだ料理であったとしても、みすぼらしく汚らしいお皿にのせられて来たら全く美味しそうに見えないじゃないですか?
だから高級なレストランであるほど、料理をよそう器にはこだわって気を遣っているし、高級で質の良い物を使う訳ですよね。
それと一緒です。
それなりの料理だって、すてきなお皿やきれいな器によそわれていたら、美味しそうに見えるもの。
ファッションの世界だと、「お洒落は足元から」とよく言われます。
あなたのいつものコーディネイトを引き立てるのは、質の良い革靴であることは疑いようもありません。
あなたも革靴に関しては、【無理のない範囲で】できるだけ質の良い物を手に入れるようにしてみて下さい。
これまでとは一味も二味も違うあなたの足元を、大好きな彼女も奥さんもきっと気に入ってくれます。
いつもにも増して素敵なあなたのおしゃれな雰囲気に、きっと惚れ直してくれることでしょう。
そんなあなたの足元の相棒に、今回の特別なビンテージウイングチップを是非検討してみて下さい。
それではまた!
1985年製【Johnston & Murphy】
ARISTOCRAFT WINGTIP
サイズ 9 ウィズD
(目安26.5 cm ~27.5 cm 位)
¥25000-(+tax ¥2500-)
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