90s【Executive Imperials】LONG WINGTIP
青山健一です、
本日はとてもきれいなロングウイングチップ御紹介をご紹介します。
1990年代のエグゼクティブインペリアルズのお品です。
【Executive Imperials】は、今だとすでにブランドそのものが消滅しておりまして生産されていません。
1904年にウィスコンシン州で創業した【MASON SHOES COMPANY】の1ブランドであったのですが、靴の生産自体は2003年には終了している模様です。
絶滅ブランドと言っていいでしょう。
今回 お届けする内容
林業の町で生まれた、ワークブーツの会社
MASON社の創業は1904年。
場所はウィスコンシン州チペワフォールズ。
あの「チペワブーツ」でもおなじみの、林業が盛んなエリアです。
当時のアメリカ中西部といえば、重労働に耐えるための道具としてのブーツが求められていた時代。
メイソン社も最初はスパイク付きの頑丈なワークブーツを、すべて手作業で作っていました。
完全に現場主義のものづくり会社だったんですね。
カタログ販売で全国展開へ
そして1920年代には、カタログ販売という革新的なスタイルで事業を拡大。
まだまだ都市部から離れた地域に住む人も多かったアメリカで、「家にいながら靴が買える」というのは、かなり画期的だったようです。
このやり方が功を奏し、メイソン社は着実に全米での知名度を上げていきます。
1950年代には本社を建て直し、1960年代には他社を買収して規模を拡大。
Red Wing(レッドウィング)と提携関係を結んだというのも、この頃の話です。
EXECUTIVE IMPERIALS の誕生
そんな中で登場したのが、今回の「EXECUTIVE IMPERIALS」ライン。
元々ワークブーツを作っていたMASON社が、「ビジネスマンの足元にも耐久性と機能美を」と、革靴ラインに力を入れていた時代の逸品です。
ライン名に【EXECUTIVE(重役)】なんてついているのは、アメリカの中間管理職たちに向けて、「戦うビジネスマンのための靴だぞ」とアピールしていた証かもしれませんね。
ドレッシーな見た目ながら、しっかりとしたレザーでグッドイヤーウェルト製法。
「道具としての革靴」という、感じがします。
履きこむほどに味が出て、修理しながら長く付き合える。
ドレスシューズながらこういう革靴を作れるというのが、ワークブーツ屋の気概なのでしょう。
そして、このシューズにもユニオンメイドを記す、ユニオンスタンプが刻印されています。
ワークブーツにはよくみられますね。
【MASON SHOES COMPANY】はワークブーツで知られているブランドの【WORK AMERICA】を生産している会社でもあったりします。
靴作りの幕引き、そして絶滅ブランドへ
残念ながら、2003年にMASON社は靴の製造から撤退し、工場を閉鎖。
もう、新しいMASONの靴が世に出ることはありません。
だからこそ、いま市場に残っているMASON製の革靴は、どれも一期一会の出会いなんです。
【EXECUTIVE IMPERIALS】も、今やヴィンテージ市場でしか手に入りませんが、作りの良さ、素材の良さ、どれを取っても良質な革靴です。
今回のお品はアウトソールやカカトの減りも少なく、とても状態の良い綺麗なお品です。
幅広のサイズになりますので、足幅が大きくてなかなかサイズの合う靴がない方に是非お勧めです。
幅広甲高で困っている方は是非一度試着してみてください。
それではまた!
90s【Executive Imperials】LONG WINGTIP
サイズ 9 ウィズ3E
(目安27 cm ~28 cm 位)
¥17000-(+tax ¥1700-)
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