年甲斐もないと言われるかもしれないが
電車の先頭車両に乗ると
一番前まで行って、ガラス越しに
運転手さんと前方の景色を見ている
鉄道マニアさんという事では
まったくない
でも、運転手さんがレバーを動かし
電車を走らせているのを見るのは
とても興味深い
マスコンというらしいのだか
アクセルになるレバーと
ブレーキのレバーを操作して電車を
発車、走行、停止させていく
毎回毎回、まったく一緒
同じ動作を繰り返しては
一駅一駅進んでいく
まさしく、ルーティーンワークである
僕は毎日同じことを繰り返す
ルーティーンワークを
各駅停車の運転手さんだと
イメージしている
一駅一駅、確実に
ちょっとずつ進んでいて
でも、後戻りすることはない
この少しずつでも確実に前進しているという
感覚が各駅停車の一番前に立たせて
ガラス越しに運転手さんを
見させてしまうのかもしれない
でも、ルーティーンワークと言う言葉は
あまり良いイメージで受け止められることが
少ないように思う
確かに同じことの繰り返しは
つまらないと感じる事もあるかもしれない
僕の友人には会社さんを相手にする
営業担当の仕事についている者がいるが
自分の行っている事を
「ルートセールスだから」
と、大したことない仕事だよ
といった口調で以前話していたのが
印象に残っている
でもちょっと考えてみて欲しい
大リーグのイチロー選手や
ラグビーの五郎丸選手や
フィギュアスケートの羽生選手も
同じ動作を繰り返すことで知られる
イチロー選手はバッターボックスに入り
静止して構えるまでのルーティーンがあり
五郎丸選手は祈るようなポーズで集中してから
プレースキックに入り
羽生選手は十字に見えるが
長方形をイメージした手の動きで
演技の前に身体の軸を確認する
皆、世界トップの実力を持った方たちである
実はルーティーンワークというのは
各駅停車の運転手さんなんだ
1回、同じ動作を行うと1駅分だけ
列車を前に進めていく
もう1回同じ動作を繰り返すと
もう1駅だけ前に進んでいく
5回や6回、同じ動作を繰り返したところで
周りの景色など大して変わり映えはしない
でも
1ヶ月ルーティーンを続け
2ヶ月ルーティーンを続け
3ヶ月ルーティーンを続け
半年ルーティーンを続け
1年ルーティーンを続けた時
その各駅停車の電車は365駅
前に進んでいる
ふと周りを見回せば
まるで違った場所にいる事に気が付き
全く知らなかった景色と
新しい人々に出会う事ができるだろう
みんな最初から大きな結果を
求めすぎなんである
今よりも少しでも良くなる事を
毎日毎日ちょっとずつ刻んでいけば
それでいい
同じことを繰り返していれば
1駅だけだけど、地道に
前に進むことができるのである
各駅停車にワープは存在しない
特急列車のように途中駅を
飛ばすことは出来ない
でもそのうちに、ふと周りを見回せば
全く違った景色が見える
1年前、同じ駅にいた人には
決して見ることのできない違った景色を
楽しむことができる
各駅停車を馬鹿にして1駅ずつ進む事を
選ばなかった人たちは
いつまでも同じ場所にいて1年前と
同じ景色を見ていることだろう
僕はほんの少しだけ進んでいるという
その感覚を楽しんで
今日もいそいそと
つまらなそうに見える
同じことを繰り返しているのである
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