1998年製【Allen Edmonds】Leeds
PLAIN TOE
青山健一です、
1998年製アレンエドモンズのプレーントゥ【Leeds】を入手しました。
で、
今回はアレンエドモンズの年代判別を行う時、たまにおちいってしまう罠についてお話ししたいと思います。
アレンエドモンズの年代判別法については過去に何度もお伝えしてきています。
まず、基本的な考え方については、【Leeds】について過去に記載した参考記事を読んで確認してみて下さい。
※ オススメ参考記事
【DEAD STOCK】SHELL CORDOVAN 【Allen Edmonds】Leeds 1993
1982年製『Leeds』旧【Allen Edmonds】斜体ロゴ/横文字モデル
アメリカ革靴の名品【LEEDS】アレンエドモンズ カーフレザーのプレーントゥリーズ
今回 お届けする内容
カタログでアレンエドモンズの年代判別ができない事例
さて、上にご紹介した3つの記事は読んで頂けましたでしょうか?
これらを読めば
【アレンエドモンズの靴内部にある記載とWEB上のカタログから年代を判別する方法】
を理解して頂けたと思います。
今では割と多くのブログやサイト様でWEBカタログのスクリーンショットを使って年代の判別方法をご紹介されている所があると思うんですよね。
でも!
ものすごく手前味噌なんですけれども。
アレンエドモンズに関してはカタログのスクショで年代判別をガシガシご紹介し始めたの僕ですからね?
おそらく、最近になってこちらのブログをご覧になり始められた方は
「本当かよ??」
って思いますよね。
そして、中には
「お前の方法でカタログ確認したけど、俺のモデルは載ってなかったぞ!!
このウソつき!!
詐欺野郎!!」
って、いう方もいらっしゃるかもしれません。
そうなんです、たまに年代判別法を使用して自分のアレンエドモンズのモデルを探しているのに見つからないケースがあるんです。
すごーく、ちょっとしたことなんですけど、これってどういうことなのかご説明しておきますね。
末尾の数字でカタログを探しても見当たらない理由とは?
では、久しぶりにアレンエドモンズの年代判別をご一緒にやっていきましょう。
先に上にご紹介した3つの記事を読んでおいて頂いているのでお分かりだと思うのですが。
赤で囲った4桁の数字が靴のモデル品番ですね。
そして黄色で囲った数字の末尾が靴が製造された年です。
今回の場合は
西暦○○〇8年製造品
という事になります。
で、インソールのロゴの形からこちらは1990年代、もしくは2000年代のお品と推測できます。
その後、こちらのアレンエドモンズの過去のカタログで確認してみます。
そうすると、、、、
実は1998年のカタログにも2008年のカタログにも品番9601の【Leeds】は掲載されていないんです。
なんということでしょう、、。
手元にあるアレンエドモンズの製造年をカタログで確定したかったのに!
これじゃあ、わからないじゃないですかー-!!
でも、ちょっとだけ冷静になって考えてみて下さい。
あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?
これって、あなたも考えればすぐにわかる落とし穴なんですよ。
一体どういう事でしょうか?
カタログとは販売時期よりも以前に製作されるもの
この理由、アパレル関係の人ならすぐにわかると思います。
たとえば洋服の新作の発売が予定されているとしますよね?
そのための展示会があったとします。
たとえば今年の秋冬モデルの展示会や発表っていつ行われますか?
そう、今年の年明けぐらいから春までなんですよね。
と、いう事はですよ。
今年の秋冬に市場で発売される新作モデルのカタログは、もはや早い段階で出来上がってしまっているんです。
場合によっては実際に発売される新作も、その時期のカタログへ掲載できていない、という事なんですね。
探しているモデルが見つからない時は翌年のカタログから探す
で、あるならば!
探しているモデルが見つからない時は末尾の年の翌年のカタログを探してみればいい。
今回の【Leeds】に関しては1999年か2009年のカタログを探してみればいいという事になります。
更に言うと。
すでに製作されているにも関わらずその年のカタログに載っていないわけですよね?
じゃあ、翌年のスプリングカタログ(春物)を探せばいいという事になりませんか?
フォールカタログ(秋物)ではなくてね。
翌年の、最初に発表されたカタログに当たりを付けて探せばいいという事になります。
と、いう事で1999年の【Allen Edmonds】スプリングカタログをさがしてみると。。。
ありましたね!
9601 Black Cashmere Grain Calf
まさに今回のモデルです。
しかもほら!
品番 9601 の前をよく見て下さい。
ね?
New
1999年の春のカタログに「新作」って入っているじゃないですか?
なので、今回のモデルは1998年に発売されたリーズの新作「ブラック カシミア グレイン カーフ」という事がこれで判明しました。
あー、よかった!
これで、心のもやもやも解消!
年代も確定したことですし、オールドのアレンエドモンズを楽しく履いて頂けますね!
と、いう事で今回は久しぶりに【Allen Edmonds】の年代判別など行ってみました。
今回入手したグレインレザーの 9601【Leeds】はこの時期、非常に短期間しか販売されなかったモデルです。
2000年のフォールカタログまでは掲載されているのですが、2001年のスプリングカタログではすでに姿を消しています。
と、いうことは1998年、1999年、2000年と3年間。
カタログ掲載に関しては1999年春から2000年秋までの、何と2年間しか紹介されなかった品番なんですね。
【Allen Edmonds】のリーズはロングセラーモデルなのですが、【9601】のグレインレザーは短期間で終了した非常にレアな品番と言えるでしょう。
状態も非常に良く【Allen Edmonds】ファンだったら、必ずやご満足いただける品かと思います。
サイズの合う場合は是非一度試着に来てください。
それではまた!
1998年製【Allen Edmonds】Leeds
PLAIN TOE
サイズ 9 1/2 ウィズD
(目安 27cm ~28 cm 位)
¥18000-(+tax ¥1800-)
【 ※ 今回の一足のお手入れ 】
今回、アレンエドモンズ 【9601 Black Cashmere Grain Calf】に青山が使用したクリームは
【サフィールノワール】
クレム1925
【ブラック】です。
そして、
古いビンテージに限らず中古の革靴を履く時は『たっぷりと保湿を行う』事が重要です。
中古革靴で最も気を使わなくてはいけないのは『 乾燥から革を守る 』事になります。
なので、靴クリームを使用する前に保湿のためのクリームを使って革に潤いを浸透させていきます。その際に使用するのは
【M.モゥブレィ】
デリケートクリーム
(ブラック)
です。
デリケートクリームは革のコンディションを整える際にまず使用したいクリームです。
主に保湿を目的としたクリームとなります。
油分やロウ分などを『革に入れる前』に使用します。
今回は黒い革靴でしたのでデリケートクリームもブラックを使用しましたが、もちろんニュートラルでも全く問題ありません。
ブラックは本当に若干ですが、無色の物よりもほんのりと色が革に入りますので黒い革靴に使う時にはお勧めです。
そしてその後、サフィールのクレム1925を使用します。
中古の革靴から強い黒光りの輝きが欲しい時にはサフィールのクレム1925が活躍します。
最高品質のビーズワックス、シアバター、カルナバワックスなどの天然原料を厳選して使用し配合されているクリームです。
成分のシアバターが高い浸透性で革に潤いを与え、ビーズワックスがヴィンテージの革靴にも上品な光沢感を出してくれます。
乳化性クリームなのですが仕上げに、固形ワックスが必要ないほど良く光ります。
まだ試したことのない場合は是非一度、ご利用になる事をお勧めいたします。
=============※店舗に関する情報は現在メルマガからだけでご案内しております。インスタ・フェイスブック等でお問い合わせ頂いてもお答えできません。
>>【PRIVATE GARAGE】古着屋ガレージセール公式メルマガ
=============