
1980s【STAFFORD】LONGWINGTIP
MADE IN USA
青山健一です、
今回ご紹介するのは、アメリカ古靴の世界において外せない存在「STAFFORD(スタッフォード)」。
かねてより、当ブログでもご紹介してきていますが、今回は深みのあるバーガンディのガラスレザーをまとった1980年代製のMADE IN USA。
質実剛健なロングウィングチップです。
今回 お届けする内容
1. STAFFORDとJ.C.Penneyの歴史的背景

STAFFORDは、アメリカの巨大デパートチェーン「J.C.Penney(ジェイシーペニー)」が展開するオリジナルブランドです。
これらに関しては過去に詳しくご紹介した記事があるので参考にしてみてください。

【Stafford】の革靴は絶滅の危機?【J.C.Penny】の破綻とその影響
創業者ジェームズ・キャッシュ・ペニーが掲げた「自分がしてほしいことを、他人にもせよ」という黄金律(ゴールデン・ルール)は、当時の靴作りにも息づいています。
自社工場を持たず、ハノーバー(Hanover)などの一流メーカーにも製造を委託していたので、デパートブランドの枠を超えた質実剛健な作りです。
2. バーガンディ・ガラスレザーの魅力

今回の個体の最大の特徴は、美しい光沢を放つバーガンディのガラスレザーという事でしょう。
・深みのある色気
アメリカ靴を象徴するバーガンディカラー。
黒よりも表情豊かで、茶色よりもドレッシーなこの色は、軍パンからネイビーブレザーまで完璧にマッチします。
・80年代ヴィンテージの革質
近年の品とは異なり、この時代のものは革自体に厚みがあります。
履き込むことで刻まれる太く深いシワは、ヴィンテージ・ガラスレザーならではの醍醐味です。
・イージーケアの機能性
雨や汚れに強く、軽くブラッシングして拭き上げるだけで輝きが戻るガラスレザー。
磨き込むことで「ヌルリ」とした独特の光沢を放ちます。
このメンテナンスのしやすさも、日常使いには欠かせないポイントですね。
3. ロングウィングチップの造形美

踵まで一直線に伸びるブローギング、通称「アメリカン・ブローグ」は、足元に圧倒的な存在感を与えてくれます。
・重厚なダブルソール
しっかりとした厚みのあるソールは、アメリカ靴らしい力強さを感じられる仕様です。
歩行の際には、地面を叩くような心地よい感触を楽しめます。
・360度グッドイヤーウェルト製法
コバが踵まで一周回ったボリュームのあるシルエット。
この無骨さこそがアメリカ製ロングウイングチップの魅力と言えますね。
4. 年代判別とサイズ感
インソールのロゴデザインや、ライニング(内側)の印字形式から、本作は1980年代の良質なペアであると判断できます。
この時代の「MADE IN USA」の刻印は、所有する喜びをより一層高めてくれますね。
サイズ感はアメリカ靴らしい、ややゆとりのある設計です。
日本人の足にも馴染みやすいウィズとなっています。
「STAFFORD」というブランド名は、あまり聞きなじみがないと思いますが、それだけでこの靴を評価してしまうのは非常にもったいないことです。
この80年代USA製のバーガンディモデルは、アメリカブランドの革靴がまだ、自国のアメリカ国内で生産されていた時代の空気を持ち合わせています。
ブランドの知名度よりも、靴そのものの「作り」や雰囲気を愛する方に、履いていただきたい一足です。
気になる方は是非、一度試着してみてください。
それではまた!

【STAFFORD】LONGWINGTIP
MADE IN USA
サイズ 10 1/2 ウィズD
(目安28 cm ~29 cm 位)
¥14000-(+tax ¥1400-)
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