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70s Safety Leathershoes
コルクソール PlainToe
スチールトゥ

CONDUKTORの真実:ヴィンテージワークブーツに刻まれた「導体」の哲学

 

青山健一です、

今回ご紹介するのは、アメリカの古いワークブーツ。

コルクソールが搭載された、ビンテージ感あふれる一品です。

 

えっと、、、、

まず始めに断っておきます。

今回は、(今回も?)ちょっと暑苦しいですよ?

 

以前から、当店のお客様でいらしてくれている方はご存じだと思いますが、、、

店長青山、ビンテージのアーミーとか、ワーク系になると必要以上に熱が入るのです。

わたくし、機能性に全振りしたアイテムが大好きなんですよねー!!

 

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今回はビンテージのワークシューズに焦点を当てていきます。

それらのコルクソールに見られる刻印の中でも、特に専門的な背景を持つ「CONDUKTOR」ソールを取り上げてみましょう。

このソールにコルクが混ぜられている理由を、単なる耐油性やグリップ力の話で終わらせることはできません。

これを機会に、お手持ちの古いワークブーツを確認してみてください。

もしそこに「LIGHT TREAD CONDUKTOR PAT.NO 2261072」の刻印を見つけたなら、ラッキーですよ?

それは、あなたが、極めて特殊な機能を持つ安全靴の歴史的な逸品を所有している証拠なのですから。

 

1. 「CONDUKTOR」が意味する命を救う機能

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今回ご紹介するのは、1970年代のワークシューズ。

アウトソールに「CONDUKTOR」(導体)と記されています。

この刻印は、シューズが導電性安全靴(Conductive Safety Shoe)として設計されていたという、決定的なエビデンスです。

 

1-1. 静電気放電(ESD)からの保護

このソールが担っていた最も重要な役割は何だと思いますか?

それは、、、

火災・爆発の予防

です。

いかに理由を記載します。

現場の危険性:
化学工場、火薬貯蔵庫、特定の粉塵が舞う環境など、引火性の高い物質が周囲に存在する作業現場では、作業者が歩行によって発生させる静電気の火花(スパーク)が、甚大な事故に直結します。

ソールの役割:
「CONDUKTOR」ソールは、ソール自体に電気を通す特性を持たせることで、体内に蓄積した静電気を素早く地面(アース)に逃がし、火花が発生する前に放電させる機能を持っています。

これは、

作業者の命と工場の安全を守る、極めて重要な設計思想

なのです。

 

1-2. 特許に裏付けられた信頼性

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刻印にある「PAT.NO 2261072」は、この技術が1941年にThe B. F. Goodrich Companyによって特許化された「導電性ゴム」に関するものであることを示しています。

この事実は、単なる商標名ではなく、このソールが科学的な裏付け高度な安全性基準に基づいて製造されていたことを証明しています。

 

2. コルクが「導体」に混ぜられた理由:快適性との両立

さて、、、

このアウトソールが搭載されているのはなんとなく、きちんとした理由がありそうなのはわかりましたね。

これらのシューズは単なる履物としての役割ではなく、作業員の命と工場全体の安全性を守るためのギアとして最前線で必要なものだったのです。

 

とはいえ、、、

なんでこのような特殊な「導電性ゴム」に、あえてコルクの破片を混ぜる必要があったのでしょう?

「アウトソールにコルクってどんな意味があるの??」

そう思いますよね?

不思議です。

その理由は、、、

専門的な機能性(導電性)作業者の快適性という、一見相反する要素を両立させるためのものだったのですね。

 

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電気的性能を維持しつつ、軽量化とクッション性を追求

導電性を保つには、ソール全体に電気を通す物質(カーボンブラックなど)を混ぜる必要がありますが、その結果、ソールは硬く、重くなりがちです。

その点、コルクは多孔質構造を持ちながら非常に軽い天然素材であり、これを配合することで、導電性という機能を損なうことなく、靴全体の重量を軽減することができました。

そして長時間労働を支えるわずかな弾力性をソールに持たせることができたのです。

グリップ力と耐久性:

コルク片が露出することで、床面との摩擦係数が向上し、導電性を持ったソールでありながら、油で濡れた現場でも高い耐滑性(グリップ)を確保しました。

 

結論:単なる履物ではなく、命を守るための欠かせない道具

いかがでしょうか?

すべての事柄にきちんとした理由があることがお分かり頂けましたか?

この「LIGHT TREAD CONDUKTOR」ソールは、当時の作業員の安全と快適性を両立させるための、技術の粋が詰まった結晶だったんですね。

命に関わる導電機能を核に据えながら、コルクという自然素材を組み合わせることで、軽量性、耐久性、グリップ力という物理的な魅力も同時に実現しました。

ヴィンテージワークシューズの歴史を紐解くとき、このソールの持つ機能性と美学こそが、私たちが古い靴に惹きつけられる本質的な魅力の一つです。

これらは単なる履物ではありません。

タフな環境下でも仕事をする時に必要な、命を守るための欠かせない道具なのです。

ロマンを感じるじゃありませんか~。
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今回は古いワークシューズに想いをはせつつも、かつては現場の最前線で活躍したビンテージをご紹介しました。

 

あ、

でも決して奥様にはこんな話をしないでくださいね。。。

単なる昔の作業靴と言われたら、それでおしまいですから。

いつの時代も女性は現実的なのです。。。

 

男のロマンは家庭で語るものではありません。

肝に銘じておきましょう。

それではまたー。

 

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70s Safety Leathershoes
コルクソール PlainToe
スチールトゥ
サイズ 9  ウィズD(目安27 cm ~ 28 cm 位)
¥15000-(+tax ¥1500-)

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