今回 お届けする内容
マーロンブランドが映画【乱暴者】で着たレザーライダースの正体！！
【Schott】Perfecto Riders Jacket 618
店長青山です、
今から６１年前、の１９５４年。
アメリカである映画が公開されました。
その主役は【 Marlon Brando 】マーロン・ブランド。
後に映画「ゴットファーザー」のドン・コルレオーネ役でアカデミー主演男優賞をとる俳優です。
彼が映画の中で着ていた洋服のスタイルは瞬く間に世界に広まりました。
そのスタイルは不良の象徴として良識ある大人に受け止められ、アメリカの東部の学校では着用が禁止されたのです。
彼のスタイルの特徴の一つはあるジャケット。
もう一つはリーバイスの５０１です。
リーバイスの５０１のシーンズはかつて不良の象徴として学校で禁止されたアイテムだったのです。
しかし、権力に飼いならされることを拒否する反骨精神のある若者は、このジャケットを選び続け、世代を越えて現代まで受け継がれています。
ちなみに1954年の映画
「乱暴者（あばれもの）」
で主役のジミーを演じたマーロン・ブランドは1972年の映画
「ゴット・ファーザー」
でアカデミー主演男優賞に選ばるものの受賞を【 拒否 】。
その理由は
「ハリウッドにおけるインディアンをはじめとした少数民族に対する人種差別への抗議」
彼はここでも反体制的な信念を貫き通したのでした。
こびることのない反骨精神を胸に生きる大人がいつの時代も選ぶジャケットがこちらです。
【SCHOTT】ONE STAR LEATHER RIDERS・・ではない？
映画の中でマーロンブロンドが着ているのが【Schott】社の
「One Star」
というダブルのライダースです・・・
と、ここまでご説明してきましたが実はかなりショッキングな事実があります。
この一般的に信じられている
マーロンブランド＝ショット説は、間違っている
というのがライダースに詳しい方の間では常識です。
現在、信用されている説ではこの映画でマーロンブランドが着ているライダースジャケットはショット社の物ではありません。
「え？一体何を言っているんだ？」
と、思われるかもしれませんね。
ここで、ショット日本公式ホームページよりワンスターに関する内容を引用します。
Schottの名を世界に知らしめたのが、50年代に発表された星型のスタッズをエポレットに配した伝説のモデル“ワンスター”だ。これこそが、映画『ザ・ワイルド・ワン（邦題「乱暴者」）』で、マーロン・ブランドがまとったと言われているモデルである。
これだけを読めば、
「なんだやっぱりマーロンブランドはショットのワンスターを着ていたんじゃないか！？」
と信じられる事と思います。
が、少しだけ待ってください。良く文章を読んでください。
【まとったと言われているモデル】
です。
【まとっていたモデル】
ではありません。「まとっていた」と断定している訳ではないのです。
なぜ、このような歯切れの悪い言い回しをしているのでしょうか？
ちょっと想像してみて下さい。
あなたは世界で最も有名なライダージャケットの製造会社【Schott】の日本最高責任者です。
あなたが動けば日本のライダース市場はその通りに影響を受けます。
もし、実際にマーロンブランドが映画の中でショットのワンスターを着用しているのであれば・・・？
どんな手段を使ってでもマーロンブランド着用の証拠と事実の裏を取って大々的にそれをアピールしませんか？
店長青山だったら、映画におけるワンスター着用映像の使用許可を取ってライダース販売の際やショット社のホームページでこれでもかとばかりにイメージ戦略で使います。
ワンスターの売り上げが爆発的に跳ね上がると思います。
実際にショットのUSAホームページでは「映画の中でマーロンブランドがショットを着ていた」と書いてあるんですね。
なのに、なぜ日本のホームページではハッキリとその事をうたわないのでしょう？
恐らく、日本のショットの責任者の方はとても誠実でウソは言いたくないのだと思います。
ウソではないにしても確信のない事実をホームページで伝えることはできないと考えているのでしょう。
実をいうとマーロンブランドが映画【乱暴者（あばれもの）】の中で着用していたライダースジャケットは
【Durable】デュラブル社 の【ONE STAR】である
というのが現在の通説となっています。
当然、日本代理店の方はこの事実を知っているはずです。
なので、マーロンブランドが着用していたとは、言い切らないのだと思います。
世間的に「まとったと言われている」のは実際にその通りですからね。ウソを書いている訳ではありません。
ショットのファンとしてはマーロンブランドが着用していなかったのはちょっと残念な気がします。
ですが、このように歴史的な事実を考察するのも古着を着る上で、とても面白い楽しみ方の一つだと思いますので是非参考にしてみて下さい。
ショットパーフェクト 男の定番ダブルライダース
【Schott】Perfecto Riders Jacket 618
ショット社のワンスターはかつて【618】というモデルを元に作られ続けてきました。しかし、1990年代くらいから【613】という品番に変更になります。
そのかつてのワンスターの品番【618】をそのまま受け継いだのが今回、当店でご紹介するモデルです。
本当にシンプルな形のダブルライダース。
男のマストアイテム、革ジャンの定番と言えるシルエットです。
ショット618のダブルライダースにはホースハイド（馬革）のモデルもありますが今回のお品はステアハイド（牛革）です。
店長青山は今までに10着ぐらい革のジャケットを私物にしてきたと思います。とにかく革が好きて今までにたくさん色々と古い革ジャンを購入してきました。
その時に一番重要視するのが革の状態です。デニムなどと違って革だけは切れたり、穴が開いていたら直すことができません。
なので、常に革の状態には慎重に気を使って選んできました。
しかし、今回のモデルはコンディションが良すぎます！
20年くらい前のお品になるのですがいかに前の持ち主の方が大切に扱ってきたかが伝わるような一着です。
シドビシャスとダブルライダースの着こなし
反骨精神のあるスターはいつの時代にもダブルのライダースをまとってきています。
彼らの人々の心を魅了する生き様には革のジャケットがとてもしっくりくるのです。
シド・ビシャスや
ブルース・スプリングスティーンなど、どんなの時代にもカッコいいアーティストはレザーライダースをまとっていますね。
彼らのコーディネイトを見るとライダースのインナーにはカットソー１枚だけ、というスタイルが多いようです。
インナーは少しだけで薄めにする。たくさん着過ぎない。
これがライダースのコーディネイトのコツになります。そうすると革ジャンの着こなしがこなれて見えるのです。
現実的には真冬にTEEシャツ一枚だと寒いので、こういった着こなしは春先の方ができます。
革ジャンは春にこそ大活躍！
と言えるかもしれません。
実際、店長青山もライダースを着る機会が多いのは冬よりも春だったりしますしね。
秋、冬、春と３シーズン着れる男の定番ジャケットとしてライダースは一枚持っていないといけないアイテムだと思います。
男だけの定番じゃない！女の子だってライダース！
とはいっても、ダブルのライダースは男だけのアイテムではありません。
女の子が羽織るとかわいさの中にも甘くなりすぎないクールなコーディネイトになります。
彼女さんと一緒にダブルのライダースを来ているカップルなんて最高にうらやましいですよね！
あなたにパートナーがいる場合は是非二人でレザージャケットを着こなしてみて下さい。
フェミニンなスカートやワンピースに合わせて頂くとクールなライダースが女の子のかわいらしさをより一層引き立てますよ！
もちろん、足元にはブーツやスニーカーなどを履いてもいいのですがパンプスやハイヒールなども素敵です。
ポイントですが、女の子のかわいらしさを強調したい時には
【色のトーンをレザージャケットに合わせた甘めのコーディネイト】
にライダースを持ってくる方が合わせやすいです。
ボーイッシュな雰囲気を出したい時には、シンプルなコーディネイトをしてみて下さい。
女性のシンプルなダブルライダースの着こなしって本当に素敵ですよね。
色の使い方とかとても参考になります。
ショットの革ジャンをお手入れする方法
さて、今回はレザーライダースを入荷したので久しぶりに店長青山は革ジャンの手入れをしました。
ホコリを落としてから、丁寧に革の汚れをふき取り色の補色をしてミンクオイルを薄く塗ります。
通常であれば店長青山は革ジャンの手入れに
【M.モゥブレィ】
ビーズエイジングオイル
を使用します。
なぜかというと、日本の風土でミンクオイルを使用するとカビになりやすいからです。
しかし、今回は意図的にオイルアップしたかったのでミンクオイルを使用する事にしました。
ただ、やはりミンクオイルにも気を使って使う物は選びます。100％ピュアなミンクの油の物を使用しています。
【M.モゥブレィ】
ピュアミンクオイル
これを中指の先に少しつけ、革に塗り込んでいくと驚くほど薄く伸びてツヤがでてきます。
指で塗ると良い事は体温でミンクオイルがいい具合に溶けて伸びやすくなってくれる事です。
そして、革に塗った時の感覚をダイレクトに指で感じる事ができるます。
ピュアなミンクオイルは塗った後も乾拭きをする事でべたつかずにきれいに仕上がるのも特徴です。
もし、石油を化学合成してペースト状に精製した黄色っぽいミンクオイルと使用すると塗った後も革がベタベタしてしまいます。
その後、拭きとってもホコリが付着してしまうようになるので注意が必要です。
さらに言えば、石油を科学合成したミンクオイルだと手で塗った時に肌や指が荒れる可能性があるので店長青山的にはおススメしません。
自分自身ので手入れをして20年も30年も着続ける事ができる洋服ってレザー以外にはあまり考えられないです。
着こむほどに柔らかく、自分自身の身体に馴染んできて、それでいながら共に過ごして来た時間の傷跡を残してくれるレザージャケット。
タフでハードな着こなしにも耐えてくれる頼もしい相棒です。
今回のお品はサイズも36という事で日本人の方がジャストで着るには一番お探しの方が多いサイズ感ではないでしょうか。
さらには状態もかなり良すぎるので中古のお品とはいえ、これから20年でも着こんで頂ける逸品と言えると思います。
今現在ショットのワンスターを新品で買うと幾らするのかというと
9万5000円 です。
さすがに新品だと結構いいお値段になってしまうのですが今回のお品はかなりお手頃価格でご提供します。損はさせないお品ですよ！？
ライダースジャケットを欲しかった方はこのお休み中に必ず見に来てください。それではまた！
【Schott】Perfecto
Riders Jacket 618
サイズ36 ￥27000－
（+tax ￥2160-）
※ お勧め参考記事
【その１】
【その２】
ライダースジャケットの選び方
合わせてお読み頂くと今回の革靴に対する理解がより一層深まります。
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