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80年代【Church’s】旧チャーチ三都市モデル
CAP TOE MADE IN ENGLAND イギリス製

 

店長青山です、

入荷後の革靴ランキングのご紹介も残す所、あと2足となりました。

 

店長青山【超!厳選】売れ切れ必至の狙い目
革靴・ブーツベスト10

 

第2位はイギリス革靴の老舗【Church’s】より、1980年代のキャップトゥです。

 

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【Church’s】チャーチは1873年、靴造りの町として有名なイギリスのノーザンプトンで創業しました。

 

グッドイヤー・ウェルト製法と呼ばれる複式縫いの手法を採用しており、創業時から今でも変わらず1足あたりに8週間の時間をかけ靴が作られていきます。

 

その工程は実に250工程にもおよびます。

 

皮革は世界中から選りすぐった最高級のものしか使用しません。

 

その為church’sの靴はどれも質が良く、履きなれてくると足に馴染み安定感がでてくるのです。

 

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そのチャーチは1999年、ラグジュリー業界の世界最大手であるオランダのプラダ・ホールディング N.V.に買収されてしまいます。

 

残念ながらプラダ傘下に入った新生チャーチは価格が上がってしまいました。

 

そして、

何よりも木型が変更されてしまいイギリス靴らしさを失ってしまったのです。

 

昔ながらのチャーチファンは急速にチャーチから離れていってしまいました。

 

そのため、チャーチの靴はプラダ買収前後で区別して

「新生(現行)チャーチ」

「旧(オールド)チャーチ」

などと呼ばれています。

 

その区別はブランドロゴでわかるのですが、「旧々(オールドオールド)チャーチ」と言われるものはビンテージ価値の高く、マニアに人気があります。

 

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旧チャーチの見分け方ですが、インソックにある印字の都市名で簡単にわかります。

 

今回のお品は

「LONDON」「NEW YORK」「PARIS」

の三都市が記載されており、1980年代から1999年までの旧チャーチです。

 

それ以前の2都市のモデル「LONDON」「NEW YORK」は旧旧チャーチなどとも呼ばれています。

 

プラダ買収以降の現行品は

「LONDON」「 NEW YORK」
「PARIS」「MILAN」

と4都市表記になっています。

 

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そして

今回の旧チャーチで何より特徴的なのは、アッパーにブックバインダーカーフというチャーチ独特の革が使用されているという事です。

カーフレザーの表面に特殊な樹脂加工が施してあり一種のガラスレザーなのですが、通常のカーフ違い独特の光沢感があります。

現在ではブックバインダーカーフはなく、2000年頃からポリッシュドバインダーカーフと呼ばれる革になっています。

 

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このブックバインダーカーフ、イギリスのノーザンプトンに存在した革のタンナー、

ピボディ社「WE&J Pebody Ltd」

が製造していたものです。

 

このピボディ社、現在は存在していません。

2000年頃に他社に吸収されてしまっています。

 

時を同じくしてチャーチもブックバインダーカーフを終了し、その後ポリッシュドバインダーカーフと名を変えて継続しています。

 

しかし、

独特の光沢感とキメ細かい革質のブックバインダーカーフに魅力を感じるファンは多く、旧チャーチを探す革靴マニアが後を絶ちません。

 

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で、

よく議論される所ですが、チャーチのバインダーカーフは通常のスムースレザーのようにクリームが使える、と言われています。

要は、

ガラスレザーでありながら乳化性クリームなどが浸透していく、と言われているのです。

 

実際の所、バインダーカーフは表面をコーティングしてある事は事実ですのでスムースレザーと同じようにクリームが浸透すると考えるのには無理があります。

 

が、

それは現行品のポリッシュドバインダーカーフについての話です。

 

旧チャーチのブックバインダーカーフは明らかにガラスレザーとは違った風合いがあります。

 

スムースレザーのように入っていく訳ではないのですが、

「クリームが浸透する」

というのは事実だと、店長青山個人的には考えています。

 

これに関しては実際にブックバインダーカーフで試して下さい、としか言いようがありません。

 

なぜ、オールドチャーチが革靴好きをこんなにも魅了するのか?

その答えがここにある様な気がします。

 

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今回の一足にはチャーチの中でも名品と呼ばれる

ラスト(木型)73

使われています。

このラストはチャーチで一番人気の高いラストでしたが、プラダに買収された後には無くなりました。

 

2001年には173番という品番が、73番の後継モデルとして出されています。

 

しかしその後、73番を望む声があまりにも大きかったため現在では復刻モデルとしてラスト73番が存在しています。

 

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今回のお品、前の持ち主がよほど大事にしていたのかあまり履いていない模様です。

 

カカトには減り止めが付いていますし、アウトソールがオリジナルのままとてもきれいな状態で残っています。

旧チャーチのブックバインダーカーフ、ラスト73番としては極上品と言えるでしょう。

 

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イングランドのノーザンプトンで作られたエレガントで美しい、古き良きオールドチャーチ。

 

ブックバインダーカーフ独特の風合いが現行高級靴の存在感を一蹴します。

 

実際に足に合うのであれば是非、お手入れをしながら大事に数十年先まで愛でて頂きたいと思います。

 

そして今回はメルマガ読者様限定で特別割引をお付けいたします。

 

現金でお支払いの場合のみ、適応させて頂く特典となりますのでご了承下さい。

こちらの革靴をお求めの際は店長青山にレジにて届いたメールを見せてくださいね。

 

動画

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80年代【Church’s】旧チャーチ三都市モデル
CAP TOE MADE IN ENGLAND イギリス製
サイズ UK 8 1/2 ウィズB

 

※今回のサイズに関してですが、UK 8 1/2 という事でアメリカ革靴だと9 1/2 に相当する表記です。

しかし、

Bウィズという事で幅が狭くできています。

アメリカ革靴感覚でしたらワンサイズ下の8 1/2 (目安26.5cm~25.5cmくらい)方でも履けるイメージとなっています。

足幅が細い方でしたら26~27cmくらいの方でも大丈夫だと思います。

一度試してみて下さい。

お値段ですが

¥35000-
(税込¥37800-)

の所、現金でお支払のメルマガ読者様に限り

無料メルマガ読者様価格

¥29000-(+tax ¥2320-)

となります。

 

今回 お届けする内容

ブックバインダーカーフのお手入れ方法

 

ここで

【 店長青山式 】

のブックバインダーカーフのお手入れ方法をお伝えしておきます。

 

ブックバインダーカーフのお手入れには、必ずしもこの方法が良い、という訳ではありません。

 

参考程度にしてみて下さい。

今回の旧チャーチ三都市モデルのお手入れに使用したクリームは

 

red-mahogany-cream
【M.モゥブレイ】
シュークリームジャー
【レッドマホガニー】

 

です。

こちらは乳化性クリームなので、通常、ガラスレザーには使用しません。

 

しかし、

旧チャーチのブックバインダーカーフに関しては乳化性クリームが革に入って行く、と個人的には考えています。

 

こちらのクリームの少量を直接人差指で取り、クルクルと小さな円を描くように革に塗り込んでいきます。

 

手で直接クリームを塗っていると円を描いているうちに指にかかる抵抗が変化しているのが感じられます。

 

クリームを革に浸透させている過程が身体の感覚的に理解できる、というメリットが指で塗る方法にはあるのです。

 

また、

指先の体温でクリームが温まるので、革に浸透していきやすいという利点もあります。

 

通常のスムースレザーの革靴をケアする場合だとしても、クリームを指で塗る方法は使用できます。

ブラシでは絶対に伝わらない革の感覚が指には伝わりますので、一度は試して頂く価値があると思います。

 

ただし、手は汚れますので承知の上で行って下さい。

乳化性のクリームを使用する前には

 

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【M.モゥブレィ】ステインリムーバー

 

で汚れを取り、革をさっぱりとキレイにしておいてください。

 

水溶性のステインリムーバーで予め作業しておく事には、汚れを取る以外にも重要な役目があります。

 

これは女性の方がお肌のケアをする時の事を想像して頂ければ、理解しやすいかと思います。

 

例えば、お風呂上りを考えてみて下さい。

女性の方がスキンケアクリームをお顔に塗る前にまず行う事は、化粧水をお肌に浸透させる事です。

 

ペチペチとお顔をパッティングして化粧水をお肌に入れている姿を、ご家族の方で見た事があるのではないでしょうか?

 

スキンケアクリームを塗るよりも前にしなくてはいけない大切なことは『 お肌を保湿する事 』なのです。

お肌が保湿されているので、スキンケアクリームもすんなりと染み込んでいってくれます。

 

これを革靴の場合で考えると、リムーバーで汚れを取ると同時に革に水分が補給されるので保湿効果が期待できます。

 

潤った状態の革に乳化性クリームを指で塗り込むので、浸透力がアップするのです。

 

革をマッサージするように指先でクリームを塗り込んで下さい。

 

その後は毛先が細く、コシの柔らかい馬の毛を使用した

 

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プロホースブラシ

 

で円を描くように、ブラッシングしてクリームをよく革に馴染ませます。

 

そして


ポリッシングコットン

 

という磨き専用の布で、余分なクリームを拭き取ります。

 

布の面を変えてさらに優しく乾拭き続けていくと、美しいツヤが出てきます。

最後にお好みでうすく

 

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【KIWI】パレードグロスプレステージ

 

固形ワックスの無色を使用してもいいかもしれません。

 

ちなみに布に関しての注意点をお伝えしておくと、磨き上げる時にはTEEシャツのハギレのような平織りの布は向いていません。

 

なぜならば、

平織りの布を拡大して見ると織り込まれた繊維が重なり合って表面がデコボコしています。

 

そのため、

クリームのロウ分が鏡のように平らになる事で、光って見える革の表面を細かく傷つける事になるのです。

 

そうすると、せっかく美しく光っている革靴の輝き方が鈍くなってしまいます。

 

同じ理由から革靴の鏡面磨きをする際にも布にはポリッシングコットンを必ず使用します。

 

鏡面磨きが上手く行かない、という方で布の選び方が間違っている方はかなり多いです。

参考にしてみて下さい。

で、

ここまで長くご説明してきましたが、これは革に色を入れる必要がある場合のお手入れです。

普段のケアの場合はすごく簡単で

 

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【M.モゥブレイ】
クリームエッセンシャル

(無色)

をポリッシングコットンで塗り込み、ホースブラシでブラッシングをします。

再びポリッシングコットンで拭き上げると完成です。

 

簡単に美しく綺麗なツヤが出せます。

是非試してみて下さい。

それではまた!

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