Night Garage

いらっしゃいませ。
【マスター 青ムシ】

うん！

ぺんちゃん、
令和おめでとう？？

万葉集の歌が
出典なんだってね。

今年はれいちゃんという
名前の子供が増えそう。

新元号も発表になって
これから新しい時代が
始まるね！

そうだねー。

考えたらこれが
平成最後の
【Night Garage】
になるんだね。

うん、

じゃあ平成最後に
こじこじのお悩み
行ってみようか。

冷静と情熱のあいだ！

懐かしい！！

竹野内豊さん主演で
映画もやったね。

まさに平成を生きてきた
こじらせさんらしい
ペンネームだね。

え？

なに？ぺんちゃん。

いつも通りって？

・・・うん、

そうかもしれない。。

ぺんちゃん、
とらえ方とか切り口が
独特だよね。

まぁ、いいか。

で、この
「いつも通り」さんは
どうなりたいのかな？

ぺんちゃんが
「いつも通り」って
言ったんでしょ！！

うん、

この冷静と情熱さんは
男性と自然に食事が
できればいいのかな？

うん、まずね。

冷静と情熱さんの

「本当の目的」

を考えてみよう。

さっき、
ぺんちゃんが言った
答えが正解だよね。

本当の目的は
男性とお付き合いをして

「男女の仲」

になる事だと思うんだ。

それだよ、ぺんちゃん！

そこなんだよ。

冷静と情熱さんが
こじらせている
ポイントは。

食事をきっかけに
男性と仲良くなれるん
だったら、話し上手で
ある必要は無いんだ。

要は、

相手の人と今までより
仲良くなりたい、って
言ってるんだよね？

だったら
仲良くなりやすい
状況に持っていけば
いいだけなんだよ。

出来る。

相手の
パーソナルスペースの中に
入り込めればいいんだ。

パーソナルスペース
っていうのはね、

すごく簡単に
言ってしまうと

自分の周りに持っている
感覚的な縄張り

みたいな物なんだ。

例えばね、
見知らぬ男性が
ジワジワ近づいてきて
ペンちゃんの真横に
立ったらどう感じる？

だよね？

じゃあ、
その見知らぬ男性が
30m先の電柱辺りから
こっちの方を向いて
立っていたら
どう感じるかな？

だよね？

この感覚の違いは
どこから来ているのか
と言うと、見知らぬ
相手との物理的な
距離なんだ。

これが
パーソナルスペース。

親しい人であれば
この範囲が狭くなる。

大好きな人であれば
距離がゼロ、つまり
ぴったりくっついていても
不安に感じないし、
むしろ距離を縮めたいと
思うんだよね。

そういう事。

この
パーソナルスペースの
範囲や大きさというのは
個人の感覚による
ものなんだ。

自分を中心として
周りに円を描いた所を
想像してみて。

その円の中に
他人が入ってくると
本能的に警戒心が生まれる
という事だね。

この円の範囲が
狭い人もいれば
広い人もいる。

狭いほど他人との
距離が物理的に近い、
という事だよね。

話していると、やたらと
距離が近づいてきて
何だか気持ちの悪い人って
たまにいるでしょう？

そう、

こういう人は自分自身の
パーソナルスペースが
狭いんだね。

だから感覚的に
相手も同じだと思うのか
どんどん近づいてくる。

いや、

それはね、
ペンちゃんじゃ
なくても正直言って
気持ちが悪いよ。

パーソナルスペースという
のは、その人にとっての
安全な領域なんだ。

そのテリトリーに
許可もなくずかすかと
入って行くのはかなり
無神経だし、相手に
対してすごく失礼。

その人の本能を
危険だと感じる領域へ
さらしている事に
なるからね。

なので、

うかつに相手の心理的
スペースへ踏み込む人間は
認識がぬるいとしか
言いようがない。

こういう人たちは
自分が相手に許されてると
履き違えているのかも
しれないね。

ちなみにこの
パーソナルスペースは
人種によっても
違ったりするよ。

例えばペンちゃん、
外国人の方がいると
するよね。

じゃあ、仮に
アメリカ人の方が
いるとしよう。

基本的にアメリカ人の方は
パーソナルスペースが
日本人の人より
広いと思う？
狭いと思う？

うふふ、

実はね、ペンちゃん。

基本的に外国人の方の
パーソナルスペースは
日本人より広いんだ。

と、

いうより日本人の
パーソナルスペースが
外国の方と比べて狭いと
言った方がいいのかな。

外国人の方は
仲良くなったら
スキンシップも頻繁に
行うけど、見知らぬ他人に
対しての警戒心は
日本人より強いよ。

日本人は基本的に
単一民族だからね。

和とか協調性を求めるし
みんなで仲良く、と
いうのが良しとされる。

だから

他人との距離も
近いのかもしれないね。

そうだね、

仲良くなりたい、
とか、自分はあなたに
危害を与える者では
ありませんよ、という
意思表示かもしれないね。

もしくは、
逆によからぬ事を
考えているという。

うん、

話がうまくできない人はね
その代わりに相手の
パーソナルスペースの中に
上手く入り込むように
すればいいんだ。

見知らぬ他人だったら
普通は入れない距離に
冷静と情熱さんが
位置してるとするよね。

そうすると
相手の男性は

「仲が良いから
この人が側にいるのか」

「側にいるから
この人とは仲が良いのか」

認識が曖昧に
なってしまうんだ。

カウンター席に
座ればいいだけだよ。

うん、

食事の時にカウンター席を
選べばいいだけでしょ？

二人並んで座って
相手の真横、すぐ側に
入り込む事ができる。

相手の方を向けば
顔がすぐ近くにあって
耳元で声が聞こえる。

距離が近いから
自然と相手に触れ合う事も
あるかもしれない。

目を合わせなくても
前を見ながら話が
できるから必要以上に
焦らなくて済む。

冷静と情熱さんでも
自然と会話できるんじゃ
ないかな。

うん、

ただ単に
座るだけだからね。

冷静と情熱さんにも
できるよね。

男女が二人で食事を
する時にテーブル席だと
真正面に座る事に
なるでしょ。

その場合に比べて
カウンター席だと最初は
簡単に親しくなりやすい。

感覚的な事になるけど
恐らく３倍くらいは
違うんじゃないかな？

ちなみにこれは
合コンなどでテーブル席に
何人かで座る場合も
一緒だね。

できれば、
すぐ真横に座れれば
好ましい。

もしそれが
できない場合は
目の前に座るのではなく
少し斜め前に座って
対角線上になる方が
真正面よりは良いとも
言われているよ。

もちろん、

それが自然にできて
楽しく過ごせるなら
それに越した事はないよ。

ただ、

話が上手くできない人は
目の前に相手が座って
対面すると緊張して更に
話せなくなってしまう。

だったら
トークの代わりに状況を
設定する事に努力を
するべき。

これはデートをする前から
事前に準備できる事
だからね。

店を決めるとか
場所を選ぶとか
席を予約するとかね。

そして、

カウンター席に座る時でも
出来れば目の前に
何か動くものが
あった方がいいね。

目の前で何か
動きがあるとね、
二人の視線がそれを追って
いるので、話が途切れても
間が持つんだよ。

例えば、

このバーのカウンターで
ペンちゃんがカクテルを
作っているのを
見ているとかね。

高層ビルのラウンジで
ガラス窓の下に動いている
車が見えるとか。

リバーサイドのお店で
外に川が流れていて
たまに船が通るとか。

それを目で追っていれば
特に話をしなくても
自然と間が持つんだ。

うふふ、、

じゃあペンちゃんには
このNight Garageの
秘密を教えて
あげようかな。

このバーの裏メニューが
巷で何と噂されているか
わかるよね？

そう、

実はあれカップルに
なるように仕掛けて
あるんだよね。

ぺんちゃん、、、

なかなか怖い事言うね。

って、

そんなわけないでしょ！！

うふふ、、

実は仕掛けがあるんだよ。
何だと思う？

そう、

それがカップルを
誕生させる秘密！

実はね、

一番最初に
仲良くなる為には
何か同じ事を共同で
作業するといいんだよ。

それが親近感を
ぐっと増すコツ。

だって考えてごらん。

バーで飲んでる
カップルなんだから
ちょっと酔ってたり
するんだよ。

酔っ払ってるのに
わざわざピザ切らせる
なんて、お客様からしたら
本当はすごく面倒な訳。

切ったピザを出して
くれたら、すぐに
食べれるんだからね。

でもね、
そこが目的なんだ。

ちょっと酔っぱらって
ピザ切ったりしたら
チーズこぼしたり
バジルくっつけたり
二人して、もたもた
モタモタするでしょ？

それが楽しいんだよね。

男女二人で
うちのバーに来るよね。

カウンター席に座ると
距離が近いし、いきなり
パーソナルスペースに
入れる。

肘とかぶつかったりして
ちょっとした接触もある。

目の前でバーテンが
動いているから
視線がそれを追っていると
会話に詰まっても
間に困らない。

お酒を飲んでほろ酔いに
なった所で、友達から
聞いてきた話を
持ち出すんだ。

「ここのバーには
実は秘密のメニューが
あるんだって。

すごく美味しいみたい。

マスター、
裏メニューのピザって
お願いする事
できますか？」

とオーダーを入れる。

二人でピザを切りながら
キャイキャイやってる所で
ペンちゃんがにっこり
笑って二人に言うんだ。

「巷ではこのピザを
カウンター席で食べた
二人はカップルになると
噂されています。

ここだけの話ですけど。。

それは本当なんですっ！」

ってね。

そもそも男女二人して
バーに来るくらいだから
それなりには相手に好意を
持っている訳だよね。

で、

お酒で気分よくなった所で
ペンちゃんの洗脳が
かかって、めでたく
カップル誕生！という
仕組みなんだよ。

そう、

これは何もバーに行けと
言っている訳ではないよ。

ごく自然に相手の
側にいられる場面を
作ればいい。

電車で座って
移動するでも
いいかもしれないし、

公園のベンチで
お花見でもいいかも
しれないね。

そして

すごくちっちゃな事で
いいから何かを
一緒にする。

食べ物を買うために
ちょっとした列に並ぶとか
いうのもありかも
しれないよね。

話題のスイーツ屋さんに
行ってみるとか。

二人で並んでいる間は
列を離れる訳には
いかないでしょ。

必然的に側にいる事に
なるもんね。

そういう感覚で
話が苦手な代わりに
自然と相手の近くに
ポジションが取れるように
行動を持っていくんだ。

そうだね。

相手と話をするのが
得意ではないと感じている
人は試してみたら
いいんじゃないかな？

でもね、

冷静と情熱さんが
一番勘違いしているのは
上手く話ができないと
仲良くなれない、と
考えている事なんだ。

冷静と情熱さんは
誰からも好かれる人気者
になりたい訳じゃ
ないよね？

男性とお付き合いして
親密な仲になりたい
訳だよね？

そうだよね。

じゃあまず、最初は
自分という人間の存在を
相手に知ってもらう事から
始まるよね。

そしてね、

そういった知り合いという
間柄から男と女の関係に
踏み込むタイミングでは

「しゃべっちゃダメ」

なんだよ！

男と女がセクシャルな
関係性に入る時の
キーワードは

「 緊張感 」

なんだ。

うん、

全然問題ない。

と、いうか
おばちゃんキャラで
ベラベラしゃべって
笑いをとってる人より
よっぽど彼氏ができると
思うよ。

だって、別に話とか
上手くなさそうなのに
男性から人気のある
女の人っているでしょう？

そういう女性って
聞き上手なんだよね。

そうだね、

ロマンチックな関係性に
落ちる瞬間にはトークは
むしろ邪魔だと思うね。

実を言うとね、

人間の性欲は緊張感と
結びついている

んだよ。

おっと、

どうやらお客様が
ご来店されたようだね。

なので今回はここまでで。

それじゃあ、またねー。