店長青山です、

今日も【ビンテージ編】を続けていきます。

店長青山【超!厳選】売れ切れ必至のビンテージ革靴ベスト6

今回は第4位からです。

 

1980年代フローシャイム インペリアル ケンムール

【第4位】
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1980年10月製
【FLORSHEIM】フローシャイム

【Kenmoor】VINTAGE

 

はい、アメリカ古靴大好きなあなたはお待ちかねですね!【FLORSHEIM】の【Kenmoor】です。

 

しかも見て下さい。このコンディション!そして、このお色です!!

 

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無いんですよ。。。

 

本当に出ないんです。きれいな状態のこのお色の【Kenmoor】ケンムール。

 

あなたがこれを一度でも探した事があれば、店長青山の言っている事が本当だと理解できると思います。

 

もし探していたのであれば今回が絶好のチャンスだと思ってください。

 

今、市場だと【Kenmoor】のデッドストックが¥80,000- ほどの価格になっています。

 

ですので、ここまできれいなお品であれば中古でもかなり貴重な物と考えて頂いていいでしょう。

 

むしろデッドストックよりもお値段が手ごろなだけ、実際に履く分には嬉しいお品かもしれませんね。

 

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さて、昨日のブログでちゃんとケンムールについてお勉強したあなたの事です。

 

すでにフローシャイムのケンムールの年代判別ができるようになっていますね?

 

もし昨日のブログをまだ読んでいないという時は先にそちらを読んでから戻ってきてください。

 

【Kenmoor】の年代判別法

 

このアルファベットで年代を見分ける方法は、ローファーやコードバンなど他の【FLORSHEIM】の革靴にも応用できます。

 

 

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あなたがフローシャイムのケンムールをお持ちの場合は、是非自分の物を確かめながら読んでみて下さいね。

 

今日は昨日とは違う判別方法もお伝えして行きますので新たな発見があるはずですよ。自分の靴が深く理解できるのはとても楽しいですよね!

 

では、一緒におさらいしていきましょう!上の写真にある下の段の文字

 

【 JA 】

 

のアルファベットに注目してください。

 

このアルファベットは製造年月を表していたのでしたね。

 

これは 【 月 / 年 】の意味でした。

 

という事でこれは

 

【 10月 / X0年 】

 

を表しています。

 

ここで問題なのは何年代のX0年かこれだけではわからないという事です。60年なのか70年なのかもしくは80年なのかわからないと
いうことです。

 

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今回一番簡単に判別できるポイントはここです。

 

【V-Cleat】が縁から少し内側に入ったところに打ち込まれています。

 

この【V-Cleat】。

 

【FLORSHEIM】の場合、古いものほどヒールの外側についているという特徴がありました。

 

1970年代の前半の物まではヒールの外側の縁にそって打たれているんです。

 

その後の年代になると、【V-Cleat】が若干、縁よりも内側に入り込んで打たれることになります。

 

ですので、もしこのケンムールが1970年のお品だとするとこの【V-Cleat】が縁にそって打ち込まれていることになるわけです。でも今回はそうではありません。

 

という事で、1960年代、1970年代の可能性はなくなりました。

 

ですので今回のお品は【 JA 】というアルファベットと【V-Cleat】の部分だけで

 

1980年10月製造

 

のお品だと推測できるわけです。

でも、せっかくですから他のディテールもおさらいしておきましょう!

 

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『Imperial Quality』の筆記体ロゴは1980年代半ばまでのディテールですので少なくともこの靴は1980年代までのお品だと判定できます。

 

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そして、靴の中のソックシートの前方が真っすぐになっているのは1972年以降のお品でした。

 

ですので今回の【Kenmoor】はこれらと照らし合わせても1980年10月のお品だと言えると思います。

 

このような判別方法は知識として理解していてもなかなか覚えられません。実際に物を見て、手に取って触りながら覚えていくものなんですよね。

 

なのでもしあなたが古靴に興味があるようでしたら是非、当店のお品を手に取って実物を見てみて下さい。

 

「あぁ、なるほどね。ここのアルファベットを見ればいいんだ」

 

「本当だ、Vクリートがちょっと縁より内側に入っている・・・」

 

「ソックシートってこれのことか!」

 

実物を手に取って見てみるとブログで読んでいたものが感覚的に理解できて、腹に落ちます。

 

それで初めて知識が経験としてあなたのものになりますので遠慮なく見に来てください。

 

解らないことがあれば店長青山に気軽に聞いてみて下さいね。きっと楽しいと思います!

 

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1980年10月製【FLORSHEIM】
【Kenmoor】VINTAGE
サイズ 8 1/2 ウィズD
(目安26cm~27cmくらい)
¥35000-(+tax ¥2800-)

それでは、ランキングの続きです。

 

1960年代 フローシャイム インペリアル ケンムール

【 第3位 】
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1966年10月製 【FLORSHEIM】
【Kenmoor】ケンムール VINTAGE

 

はい、第3位も【FLORSHEIM】のケンムールです。

 

が、こちらは

1960年代のケンムールです!こんなお品はなかなかないですよ。

 

色もいいですし、何より革質がいいです。

 

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「革質っていうけど 実際、どこがそんなに違うんだ? 」

 

って感じられると思うんですよね。

 

革質などは写真や文字とかでは伝えづらい所ではあります。ただ、60年代くらいのケンムールの特徴として

 

【 革を縫っているミシンのピッチ(糸目の間隔)が細かい 】

 

という事が言えると思います。

 

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上の写真 1980年10月製【Kenmoor】

下の写真 1966年10月製【Kenmoor】

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上の写真が先ほど第4位でご紹介した1980年のお品。で、下の写真が今回の1966年のお品です。

 

ちょっとわかりづらいかと思うのですがブローギングと呼ばれる穴飾りの上のステッチを見て下さい。

 

1980年代のケンムールは一つのミシンの糸の幅が大体2mm位かと思います。

 

そして、1960年代のケンムールは1mm位です。

 

ミシンというのは細かい穴を連続して開けてそこに糸を通し進んでいきます。

 

ですので、ミシン目が細かいという事はそれだけ数多くの穴を革に空ける事になります。

 

これが何を意味しているかというと革質が柔らかくて良い物でないと細かな穴を連続して開けて行く際にそこから

 

「 革が切れてしまう 」

 

という事になるんですね。

 

1mmのミシン目の幅という事は2mmのミシン目の幅の物より単純に考えると

 

「2倍の穴が開いている」

 

という事です。

 

なので革質が悪い物だとミシンで細かくは縫えないのです。

 

1960年代のお品がどれだけ革の質が良い物かがうかがい知れます。

 

ただ、誤解しないで欲しいのは1980年のケンムールの革質だって「とても素晴らしい」という事です。

 

アメリカ革靴のマニアがこぞって探しているくらいです。今ある大量生産の革靴なんか比べ物にならないくらい良い物なのです。

 

今回の1960年代のお品がそれを上回るほど、ずば抜けて良い革質を誇っていると考えてもらっていいと思います。

 

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今回の年代判別のポイントなんですけれどもいくつかあります。

 

まずアルファベットが

 

【 JG 】   =   10月 / X6年

 

であること。

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1980年10月製【Kenmoor】

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1966年10月製【Kenmoor】

 

そして、上の写真を見比べてもらえれば解るかと思うのですが1980年のものはソックシートの前方が真っすぐになっています。

 

下の写真の1966年のものはゆるいV字型にカーブしているのが確認できると思います。

 

このソックシートが真っすぐになるのは1972年以降のお品でしたね。

 

という事は1972年より昔の【 X6 】年ですので1966年のお品だと推測できる事になります。

 

もう一つ、ソックシート下のスポンジの形状も見て下さい。昨日のブログでご紹介したものです。

 

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上の写真を見るとソックシート下には真っすぐな切り口でスポンジのクッションが入れ込んであるのがわかりますよね。

 

これは1960年代半ば以降のディテールでした。と、いう事はです。

 

このお品は1960年代半ば以降の製造の物と推測ができます。

 

古いお品だからといって「1950年代の物ではない」ということになるのです。

 

そして今回はもう一つ、古い【Kenmoor】の特徴をお伝えしておきます。

 

ケンムールのタン(靴のベロ)の裏には革が当ててあります。その仕様が違うのです。

 

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1980年10月製【Kenmoor】

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1966年10月製【Kenmoor】

 

何が違うかお分かりになりますか?

 

実は1970年代前半まではタン裏の当て革の中に『スポンジ』が入れ込んであるのです。

 

もう一度、タン裏の写真を見てみて下さい。

 

1966年のタン裏の革は中からふっくらしているのがわかりますでしょうか?

 

なんかふくらんでますよね?ここにスポンジが入っているんです。

 

これも古い【Kenmoor】ケンムールの時代判別の重要なポイントになりますので覚えておいてください。

 

あなたがビンテージの【FLORSHEIM】を選ぶ時にはきっと、お役に立つと思います。

 

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今回のお品はトップリフトがラバーの物に交換してあります。

 

【V-Cleat】のお品をお探しの方には残念かもしれませんが、実用的な事を考慮するとラバーのトップリフトの歩きやすさは素晴らしい物です。

 

そして今回のお品。サイズが

 

【 8D 】(目安25.5cm~26.5cmくらい)

 

となっています。

 

昨日の【 7 1/2】もめったに無いのですが今回の【8】だってなかなか球数がないお品です。

 

ここまで古いケンムールはそうそう出てこないことを考えると貴重なサイズ感と言えます。

 

この界隈のサイズ感でビンテージをお探しの方は是非一度、試着だけでもしに来てくださいね。

 

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1966年10月製 【FLORSHEIM】
【Kenmoor】 VINTAGE

サイズ8 ウィズD (目安25.5cm~26.5cmくらい)
¥33000-(+tax ¥2640-)

 

さて、残すところはあと2足になりました!

 

第2位、第1位は本当に素晴らしいですよ!

 

「ブログより先にこれを知る事ができるなんて!?メルマガに登録しておいてよかった!!」

 

って思えるような美しいお品です。メルマガにご登録が済んでいない場合は下にあるフォームからお申込み下さいね。

 

では、次回のブログを楽しみにしていて下さい!それではまた!

 

※ お勧め参考記事
いよいよ発表!!【第1位】は、なんと!?この靴!!

 

合わせてお読み頂くと今回の革靴に対する理解がより一層深まります。

 

【 ※ 今回の一足のお手入れ 】

店長青山が今回のビンテージKENMOORお手入れに使用したクリームは

cream-naturare
【M.モゥブレイ】
クリームナチュラーレ

【ニュートラル】(無色)です。

 

今回は上質な揉み革を使用した【Kenmoor】でしたのであえて色を入れずに無色でお手入れしました。ニュートラルを入れるだけでもトーンが落ち着いて、若干色目が暗くなります。

 

無色のクリームでも油分などの栄養が浸透すると革質のトーンがそれだけでも落ち着いて暗めになるのでそれだけで多少の補色効果が見られるのです。

 

もし補色をしたくなった場合は、

m.mowbray-cream-naturale-lightbrown
【M.モゥブレィ】
クリームナチュラーレ
(ライトブラウン)

を使用してください。

 

ビンテージ革靴の色の補色をする場合、革の地の色よりトーンの薄い色目から入れていくのが定石です。

 

革の色に対して薄い色目のブラウンからクリームを入れていく理由は、元の色より濃い色で着色してしまい、革がムラになってしまう失敗を防ぐ事ができるからです。

 

もちろん、これはセオリーというだけなのでお好みで最初から濃い目のクリームを使用頂いても問題はありません。

 

このクリームナチュラーレはM.モゥブレィブランドのハイグレードライン皮革用クリームです。シダーオイル、パームオイル、ビーズワックス等の天然油脂を主成分とした、有機溶剤を使用していないナチュラル成分のレザークリームとなります。

 

皮革に潤いとツヤ、柔軟性を与えコンディションを良くします。べたつかずに自然な仕上がりになるのでビンテージの揉み革などの上質な革の手入れにもぴったりなクリームです。

 

ビンテージ革靴のお手入れには是非こちらをお勧め致します。

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