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【OLD Church’s】CAPTOE
『CONSUL』

 

青山健一です、

本日ご紹介するのは、この靴を愛用したイギリス人の大使や政治家にちなんで『領事』という名を持つこの靴。

英国製紳士靴 【Church’s 】の名品 CAPTOE『 CONSUL IV』です。

 

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革靴の世界を変えたブランド【Church’s】

 

【Church’s】は1873年に造りの町として有名なノーザンプトンで創業した、英国でも歴史あるブランド。

今では信じられないような話ですが、かつての既成革靴とは右左の形に区別がなく、どちらもまっすぐで同じ形の物でした。

それを右と左で形状の異なるペアとして靴を作り出したのが【Church’s】です。

アメリカで生まれた複式縫いの製法である「グットイヤーウェルト」を英国においていち早く取り入れたのもこのチャーチ。

古くからある英国ブランドというイメージですが、しっかりとした技術に裏付けされた質実剛健な高級革靴を作るメーカーです。

現在でも一足の革靴の製造に250の工程をかけるため、既成靴ながら仕上がりまでは8週間の時間がかかります。

かつて、技術革新で世界の革靴の歴史を変えたブランドは、現代でも最高峰の品を造り続けているんですね。

 

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1999年プラダに買収された【Church’s】

 

さて、そのチャーチ。

長い年月、創業一族による経営が行われてきましたが1999年に当時のプラダ・ホールディング N.V.に買収され、プラダの傘下に入りました。

 

プラダ傘下の一ブランドとなった【Church’s】は価格もそれ以前より上がってしまいまったのですが、往年のファンを最もがっかりさせたのは、ラスト(木型)が変わってしまったことです。

 

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例えば今回の『CONSUL  IV』にも使われているラストは73番。

 

ラスト73はチャーチの創業年である1873年にちなんで名付けられたモデル。

 

セミスクエアトゥでチャーチを代表する名品ラストとされています。

 

チャーチと言えば【ラスト73】というほど、ブランドを代表する人気の高い木型でしたが、プラダに買収された後には製造されなくなってしまいました。

 

その後2003年に、ラスト73の後継モデルとして発表されたのが【ラスト173】。

 

このラスト173が現在のチャーチでも受け継がれ、現行品のコンサルにも使用されています。

 

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OLD Church’s と呼ばれるようになった旧モデル

 

このように【Church’s】はプラダによる買収の後、木型が変わってしまったわけですが、ラストが変わるという事はすなわちこれ靴の形が変わるという事。

 

なので【Church’s】の革靴はプラダの買収前と後で区別されるようになりました。

 

プラダの買収前のモデルを「旧(オールド)チャーチ」と呼びます。

 

買収後のモデルは「新生(現行)チャーチ」 などと呼ばれたりしますね。

 

旧チャーチよりも古いモデルは、旧旧チャーチ、旧旧旧チャーチなどと呼ばれるモデルもあります。

 

このモデルに見分け方は割と簡単で、靴の中に敷いてあるインソック(ソックシート)に記載されている都市の数で判断します。

 

都市名が記載されていないモデルが、旧旧旧チャーチ。

 

「LONDON」「NEW YORK」 の二都市が記載されている物が旧旧チャーチ。

 

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【旧チャーチ】三都市モデル

 

「LONDON」「NEW YORK」「PARIS」の三都市の記載があるのが旧チャーチ。

 

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現行品の四都市モデル

 

「LONDON」「NEW YORK」「PARIS」「MILAN」 の四都市の記入があるのが現行の商品です。

2013年以降の現行品だと、これに加えて「TOKYO」が入った五都市になったりします。

 

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現行品の五都市モデル

 

今回ご紹介するモデルは三都市が記載された旧チャーチなのですが、インソックの文字が薄くて写真で上手く取れませんでした。

 

お店で現物をよく見てもらえれば、ソックシートの中心部に「PARIS」の文字が入った三都市モデルだという事を確認して頂けると思います。

 

007(ダブルオーセブン)のジェームスボンドもやっぱりチャーチ

 

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青山個人的には英国革靴の中で好きなんですね、【Church’s】が。

 

クラシックな魅力がありながら、質実剛健でイギリスを代表する高級革靴って感じがします。

 

そして、やっぱり映画007(ダブルオーセブン)でジェームスボンドが履いていたブランドっていうのがいいですよねー。

コンサルではありませんが、五代目ジェームス・ボンドのピアーズ・ブロスナン、六代目ボンドのダニエル・クレイグはチャーチを履いていましたね。

 

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最近のシリーズではジョン・ロブやクロケット&ジョーンズ なども履かれているようですが、個人的には、やっぱりチャーチを履いていて欲しいなぁ。

 

トニー・ブレア英国元首相やイギリスのテレビコメディ「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソンなどにもチャーチは履かれていましたね。

 

そんな、英国紳士のたしなみ、イギリスの良心ともいうべき【Church’s】ですが、最近では中々手が出せない革靴になってしまいました。

 

現在チャーチの公式サイトでコンサルのラスト173を調べてみると。。

 

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Consul 173  カーフレザー オックスフォード 

17万6000円

 

ですね。。

 

まぁ、そりゃそうか、、、そうなりますよね、円安で資源高のこのご時世。。。

 

憧れのジェームス・ボンドも遠くなっていきますね。

 

マニアも探す三都市モデル旧チャーチの CONSUL IV

 

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さて、今回の三都市モデルの旧チャーチ『CONSUL Ⅳ』。

 

17万6000円の新品には手が出ませんが、古靴だったらまだ購入金額の範囲内でしょう。

 

バーガンディのお色で多少やれた感じはありますが、ビンテージ革靴がお好きな方でしたら丹念にお手入れを楽しみながら履いて頂けるのではないでしょうか。

 

オールドチャーチは革質も良いですし、念入りにシューケア、レザーのお手入れをするとしっかりと答えてくれるのでお手入れの甲斐があります。

 

もはや入手する事もままならない、イギリス革靴の名品『CONSUL Ⅳ』。

 

しかも三都市モデルの旧【Church’s】!!

 

サイズの合いそうな時は一度、実物を見に来てください。

 

それではまた!

 

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【OLD Church’s】CAPTOE
『CONSUL Ⅳ』
サイズ  UK9 ウィズE
(目安27.5 cm ~28.5 cm 位)
¥19000-(+tax ¥1900-)

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