1950年代 アメリカ海軍サービスシューズ民間品
店長青山です、
1950年代のビンテージアメリカ海軍
サービスシューズが入荷しました。
こちらは官給品ではなく、
一般市場向けに出されていた
民間品だと思われます。
すごーく、おおまか分けると
ミリタリーアイテムには
２種類の物があります。
ひとつはその年の製造業者が
実際に軍隊へ納入して兵士に
支給された官給品。
こちらにはミルスペックを
クリアしたものに付けられる
コントラクトナンバーなどが
記載されています。
もう一つは民生品とか
民間品とか呼ばれる物です。
軍に納入しているメーカーが
同じ製法や多少の仕様変更を
施して一般市場向けに製造した物です。
こちらは軍隊で支給されるものでは
ありませんのでコントラクトナンバーは
記載されていません。
軍隊と同じ仕様の品という事になり
米軍が支給した実物本物の
官給品ではありません。
しかし、作りや仕様は官給品と
ほぼ同じであったりします。
で、
今回の品はこの民間品という事に
なると思います。
ディテールに関しては時期を
はっきりと分けて断定する事は
できないのですが、ある程度の時期を
推測する事が出来ます。
1950～60年代のサービスシューズに
見られるディテールの一つとして
６アイレットという点があげられます。
靴ヒモを通す穴が６個の仕様と
いう事ですね。
おおよその目安ですが
アメリカ海軍のサービスシューズは
1950年代だと５アイレットと
なっています。
1960年代になると６アイレットになり、
その後1970年代には再び
５アイレットに戻るのです。
今回の革靴が70年代以降のお品だとすると
恐らく5アイレットとなっている事が
予想されますので、それより古い
60年代以前の個体だと推測できます。
そして、
シューホールの下にステッチがありますが
これも1970年代に入ると
無くなっていくディテールです。
1960年代にはこのステッチの糸が
ダブルステッチとシングルステッチの
両方のモデルがあります。
混在している時期があるのですが
基本的にはシングルステッチの方が
時代的に新しい品となっています。
今回のお品はダブルステッチですので
1970年代よりも古い1960年代以前の
お品だと推測されます。
タンの裏にはフェストが貼られているのは
1970年代ぐらいまでの仕様。
靴の中にインソールにサイズの
刻印がある点も古いサービスシューズの
仕様となっています。
靴底は1980年の途中まで採用されていた
レザーソールとなっています。
今回のお品はアウトソールに
サイズの表記が刻印されているので
民間品ではないかと推測しました。
それが無ければ、官給品と言っても
解らないかと思います。
そして、
こちらのシューズサイズ表記を見ると
６ 1/2 E
と記載があります。
市場でよく見かけるアメリカ海軍の
サービスシューズにおいては足幅の表記が
N （ナロー）
R （レギュラー）
W （ワイド）
となっているお品が
ほとんどかと思います。
この表記で記載されるようになったのは
1959～1960年あたりからとされています。
それ以前は一般の靴のように
【 D 】や【 E 】
などの記載で表示されていました。
例えばこちらの1944年製の靴に関しては
【 F 】となっていますね。
この判断基準から推測できる点として
今回の一足に関しては足幅の
アルファベット表記「E」という事から
1950年代のお品と考察されます。
ともあれ、
こんなに小さいサイズのビンテージ
サービスシューズが手に入る事は
まずありません。
作り的には実物本物と
全く同じと言ってよいほどの
お品ですのでかなり貴重な一足です。
そして、
通常、レザーソールの60年代以前の
サービスシューズは当店だと
￥25700-前後で販売しております。
しかし、こちらは民間品という事で
かなりお安くご提供させて頂きますよ。
1950年代、今から半世紀以上昔の
ビンテージ革靴と考えるとかなりの
お値打ち価格です。
「古いサービスシューズが欲しいけど
足のサイズが小さめで選べない！」
という方には是非お勧めですよ。
一度試着に着てみて下さいね。
それではまた！
1950年代 アメリカ海軍サービスシューズ 民間品
サイズ ６ 1/2 ウィズE
（目安24.5cm～25.5cmくらい）
￥15900-（+tax ￥1272-）
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