1964年12月製
【FLORSHEIM93606】
CORDOVAN PLAINTOE

 

 

青山健一です、

今から半世紀以上も昔のコードバンを入手しました。

 

【FLORSHEIM】のプレーントゥ『品番93606』です。

 

 

ビンテージのコードバンだけが持つ独特の質感

 

 

 

ビンテージのコードバンを見るといつも思う事があります。

 

「なぜこんな透明感のあるクリアな質感になるのか?」

 

という事です。

 

いくら昔のものとはいえ、コードバンは馬のお尻の革からできた比較です。

 

50年前だろうが、100年前だろうが動物である馬の「お尻の革質」がそんなに変わったはずはない。

 

にもかかわらず、明らかに現代におけるコードバンの光り方とは違う気がするのです。

 

 

 

 

クリアで表面を薄くコーティングされて、なおかつ内側から光るような。。

 

「薄い」 「クリア」

 

この二つの言葉がいつも僕の頭に浮かびます。

 

馬のお尻の皮膚が変化したのでなければ、製造時の薬品の違いなのか。。

 

これは革に詳しい、ある年配の方からかつて聞いた話なのですが、

 

「今と昔ではアメリカで皮をなめしたり時に使う薬品が違う」

 

と、いう事でした。

 

これはコードバンの話ではなかったのですが、要約すると

 

・昔は今ほど環境に対して厳しくなかった

・かつての薬品は現代では規制の対象となってしまい使用できない

・そのため、革が経年変化した時の風合い、色合いが全く違う

・昔と今の革の編年変化の違いは、「黒」よりも「茶」系統の革において顕著に表れる。

 

という内容です。

 

なので、ビンテージの革と今の革では同じ素材を使用していても風合いが全然違うんだ、ということでした。

 

 

古靴の一足にも浪漫と歴史が宿っている

 

 

これは、聞いた話そのままですので、本当かどうかの真偽のほどはわかりません。

 

裏がとれていないので、正直に言って信ぴょう性のある話ではないです。

 

でも、まったくありえない話ではないかもしれないな、とも思います。

 

そんな背景や歴史に想いをはせて、調べたり研究したりできるのもビンテージの面白い所ですね。

 

かつて作家の開高健は

 

「 朝露の一滴にも天と地が映っている 」

 

といいました。

 

古着屋ガレージセールの青山健一は

 

「 古靴の一足にも浪漫と歴史が宿っている」

 

とお伝えしておきましょう。

 

【FLORSHEIM】93606のディテール

 

 

品番 93606
【 L E 】 12月 / 4年

緑色で

FLORSHEIM
IMPERIAL

の小窓。

 

1964-florsheim93606-cordovan-5-1

ソックシート下のクッションU字型
(1965年までの仕様)

 

1964-florsheim93606-cordovan-4-1

内部のインソック前方がゆるやかなV字
(1972年ぐらいまでの形状)

 

 

 

※おすすめ参考記事

florsheim93633-forest
『FOREST』美しい緑色の【FLORSHEIM93633】KENMOOR

 

 

 

バーガンディのプレーントゥということで、どんなスタイルにも合わせやすい一足。

 

コードバンを初めて購入する方にもうってつけのモデルです。

 

と、いうことで今回は美しいビンテージコードバンの1964年12月製【FLORSHEIM 93606】でした。

 

それではまた!

 


1964年12月製
【FLORSHEIM93606】
CORDOVAN PLAINTOE
サイズ 10 ウィズD (目安 27.5cm ~28.5 cm 位)

¥42000-
(税込 ¥46200-)

⇒ 移店1周年特別価格
半額¥21000- (+tax )

(2021年9月26日まで)
 

※おすすめ参考記事

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当店でご紹介したコードバン革靴たち

 

 

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