【FLORSHEIM】1979年9月製
3アイレットプレーントゥ

店長青山です、

今回はアメリカ古靴好きでしたら
必ず知っておかなくてはいけない
超優良サイト様をご紹介します。

是非、最後までご確認下さい。

こちらのサイト様ですが
もうすでにご存知の方も
いらっしゃると思います。

ですが、

当店はアメリカ古靴に初めて
興味を持ち始めたような
超初心者のお客様に
親切なお店を目指しています。

「そんな事はもう知っているよ!」

という様な初歩的な内容を繰り返すことが
とても多いと思いますが、
お付き合いのほど宜しくお願い致します。

そして、まだこのサイトの存在を知らない
あなたの先輩や同僚、お友達の方は
かなり多いと思います。

有益な情報としてフェイスブックや
SNSでシェアして教えてあげると
とても喜ばれてあなたの株も
急上昇することでしょう。

今回の内容をご存じだった場合も
ブックマークをして、いつでも
読み返すことが出来るように
しておくと、とても便利です。

それでは、行きましょう。
今回はこちらの靴です。


【FLORSHEIM】の外羽根式プレーントゥ、
3アイレットのクラシックなデザインです。

こちらの靴の年代を判別してみたいと
思います。

すでに当店のブログを読まれている方でしたら
ご存じだとは思いますが、フローシャイムの古靴は
中に印字してある2ケタのアルファベットで
おおよその年代が推測できます。

上の写真で言う所の右下の印字

【 I J 】

は製造年月を表しています。

左側が月、右側が年です。

どのようにみるかというと
A、B、C、D、E、F、G・・・
と、進んでいくにしたがって

月の場合は
1、2、3、4、5、6、7・・・

年の場合は
0、1、2、3、4、5、6・・・

とアルファベットが数字に
対応しているのです。

これで考えていくと
【 I J 】

【 9 9 】

に対応することがわかります。
という事で、この靴は
19X9年9月
に製造されたと推測できるのです。

ここで一つ問題が出てきます。

これだけだと何十年代で
末尾が9年なのかが
分らないことです。

1980年代なのか
1970年代なのか、それとも
1960年代なのかがこれだけでは
推測できないのです。

ここで数多くの古靴に接して
こられた方はだいたいの雰囲気や
ディテールでその年代が
わかるようになります。

このようにお伝えすると
「そんなこと本当にわかるの?」
感じられる方もおられるようです。

革靴なんてどれも同じように
見えるから年代なんて理解できないと。

「50年代の品と言っているけど
もしかしたら90年代以降の
可能性だってあるかもしれないだろ?」
という事ですね。

確かに見た目をそっくりそのままに
作っていたとしたらその可能性が
全くないとは言い切れません。

ですが、ちょっと想像してみて下さい。

あなたは街中で今までに一度も
出会ったことがない人とすれ違います。

でも相手が日本人の方であれば
大体そのすれ違った人の年齢が

10代なのか、20代なのか、
30代なのか位は見ただけで
おおよその推測ができると思うのです。

それと同じ事が古靴にも言えます。
だいたいの年代くらいはおおよそ
雰囲気などで推測ができるのです。

それは数多くの革靴をこれまでに
見てきているからです。

50年代の靴を90年代の靴と
間違えるという事は

「還暦を過ぎたおばあちゃんを
このあいだ成人式を済ませたばかりの
20代の女性と間違える」

のと同じ事になります。

例えばこれが、日本人ではなくて
黒人の方になったりするとまた
よく解らなくなってしまいますよね。

10代の高校生の男の子であっても
黒人の方であったりすると
「30代ぐらいなのかな?」
と思ってしまいます。

それは今までにたくさんの黒人の方と
出会って、お話した経験が
日本人の人に比べて極端に
少ないからです。

子供のころからインターナショナルな
環境にいて育ってきた方であれば
多くの黒人の方と接してきているので
そのように間違えることはないと
思います。

大体、イメージして頂けたでしょうか?

ただ、これだけだと本当に
古靴に初めて触れられる方には
年代が判別できない事になってしまいます。

そこで大体の年代を推測する
ポイントなのですが、
【FLORSHEIM】の場合は
MADE IN USA
の文字が印刷されているかどうか?
という点があげられます。

【FLORSHEIM】だとKENMOORという
モデルで1984年ぐらいから
MADE IN USA という文字が
入るとされています。

さらに言えば1990年代から2000年代に
なってくると生産国がインドなどに
変わってきており、MADE IN INDIAと
記載されます。

以前の古いアメリカ革靴では
USAで生産するのが当然だったので
わざわざMADEINUSAという文字を
いれていないブランドも多いです。

今回のご紹介する革靴は
フローシャイムですが
MADE IN USAの文字が入っていません。

ここで、
1984年頃からMADEINUSAの文字が
他のフローシャイムのモデルにも入っていると
おおよそで仮定してみます。

そうすると今回のモデルは
末尾が9年ですので80年代以降ではありません。
少なくとも70年より以前の物となりそうです。

で、

今回のお話の中心であるサイト様を
ご紹介します。

【vcleat】様

です。

上の青い文字をクリックしてもらうと
【FLORSHEIM】1969年秋冬カタログが
パート1からパート3まで出てきます。

パート1が終ったら下に出てくる
リンク先のパート2、3も
ご覧になってみて下さい。

特にパート2では古いKENMOORが
たくさん出ていまして、好きな人が見たら
「この形もケンムールなのか!?」
という驚きを隠せないことでしょう。

アメリカ古靴好きでしたら
ヨダレがだらだら垂れてくるような
モデルがてんこ盛りです。
こんな靴たちが普通に現行品で
販売されていた時期があったなんて。。。

とても興味深いので是非青い文字を
クリックして確認してみて下さい。

で、
今回ご紹介の靴は9月製なので
もし、1969年だったらズバリ
この秋冬のカタログにモデルが
記載されているはずです。

そしてこのカタログを見てみると
今回のモデルに酷似した革靴が
出てきます。

ですが、よくよく確認してみると
品番やステッチなどが違います。

と、いう事で今回の革靴に関して言えば
1970年代の9年となりそうです。

いかがでしょうか?

このようにして一つ一つ古靴を
見ながら検証していくのも
ヴィンテージならではの楽しみです。

半世紀近くも昔のカタログを
みながら、手元の靴を確認していくのは
歴史やロマンを感じることができて
とても興味深いですよ。

【vcleat】様には他にも

1962年【BOSTONIAN】

1992年【Johnston & Murphy】

のカタログもあってこちらも
かなり面白いです。

以前ご紹介しましたが、
【Allen Edmonds】に関しては

【Allen Edmonds】カタログ

こちらのサイト様で古いカタログを
たくさん調べることができるので
活用してみて下さい。

 

という事で今回はアメリカ古靴の
歴史をヒモ解いていくにあたって
有力な情報源となるカタログ
を調べられるサイト様をご紹介しました。

是非、このような優良サイト様の
情報にアクセスして色々と知識を
深めていって下さい。

それではまた!

動画

 


【FLORSHEIM】1979年9月製
3アイレットプレーントゥ

サイズ 8 1/2 ウィズD (目安26cm~27cmくらい)
¥14700-(+tax ¥1176-)

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