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人生は短い

たとえ それを長いと思って
過ごしている人たちにとっても

 

 

今から何年前の話か
もう正確には覚えていない

ただ

あの時の出来事は今思い出しても
ドキドキするぐらいの衝撃だった

 

今、JR原宿駅の竹下口を出て
竹下通りを抜けると明治通りを
挟んだ反対側に
『New Balance』のビルがある

 

以前はそこに
「KDDI デザイニングスタジオ」
というビルが建っていて
auショップがあった

そのビルが建ったのが
どうやら2005年3月だったらしいので
この話は少なくとも13年以上は
前の話となる

 

かつて

KDDIデザイニングスタオが
できる前

そこは平面駐車場の
コインパーキングだった

 

近くにある『G2?』という
ショップは元々ガレージセールの
姉妹店だったので荷物の搬入の際には
いつもその駐車場にライトバンを
止めていたのである

 

 

ある日のこと

『G2?』スタッフの女の子と
一緒に倉庫から商品を運び
店へと搬入していた

車に張り付いて荷物を
出していたのだが
ふと、近くに立っていた人に
目が留まった

 

黒いダウンを着た
白人の男性だ

50代ぐらいだろうか

白髪交じりで割と
背が高くみえる

 

こちら側を向いて立っていた
その人を見て

「あれ?
この人、知ってる気がするけど
誰だっけ?」

と、思った

 

「 なーんか
見たことあるような・・・

店に来てくれた事のある
お客さんだったっけ。。。」

 

などと、ぼんやりと考えていたら
その人もこちらが見ている事に
なんとなく気が付いたようだ

 

どうやらその人は
知り合いが駐車場から
車を出すのを待っている様子

 

その男性の知り合いの方は
自分たちの隣に車を止めていた

 

すぐ真横から車を出そうとする
運転手を見ると、背の低そうな
この人もなんとなく知っている
気がする

 

「この人、誰だっけ・・・?

・・・あっ!! NIGO?」

 

当時、爆発的な人気を誇った
裏原系ブランド
「A BATHING APE」
のデザイナー【NIGO】氏

 

「あぁ、そうか
NIGOね、、、」

 

と、思った瞬間
心臓がドクンと音を立てた

 

「・・・エリック・クラプトンだ」

 

 

かつて

ガレージセールには
店の備品としてターンテーブルが
存在した

 

それだけだと音が小さいので
自前でミキサーを買ってきてつなぎ
レコードをかけていた

 

当時、津田沼駅前の
マクドナルドの隣にあるビルに
小さな中古レコード屋さんがあって
信じられないほど安い値段で
レコードを売っていた

昔、発売された日本版の
洋楽アルバムが200円とか
400円とかで買えるのである

 

一応、中古品として
扱っているとはいえ中には
未開封でデッドストックの
レコードがゴロゴロしていた

 

今みたいにネットがなかったので
店で曲を聴くにはCDや有線放送などが
主流だった時代の事

数百円で昔のアルバムが
聞けるとあってやたらとレコードを
買い漁っていたものである

 

『The Doobie Brothers』や
『The Eagles』や
『The Beach Boys』など
60~70年代のバンドを
探しては店で聴いていた

 

中でもお気に入りは
Eric Claptonのアルバム
「No Reason To Cry」

 

これは曲というより
ジャケットのクラプトンが
カッコ良すぎた

 

20世紀で最もかっこいい男は
そのスチル写真の
エリック・クラプトンだと
思っていたほどである

 

店のインテリアとして
飾っていたし、詳細を思い出せないが
何かのアルバムにあった写真も
しびれる程カッコよかった

洋服屋として当時自分は
エリック・クラプトンが
世界で一番セクシーな男だと
信じてたのである

 

 

ちょっと想像してみて欲しい

 

自分の中では世界一
いや、神様だと思っている
男性や女性がいたとしよう

 

例えばあなたはサッカーが
3度の飯より好きだったとして

普段、いつもいるような仕事場で
小汚い格好のまま肉体作業をしていて

 

ふと顔を上げたらそこに
クリスティアーノ・ロナウドが
こちらを向いて立っていたとしら

 

サッカー場ならまだしも
普段行動している
日常生活範囲内での
出来事である

世界的なスーパースターが
そこに存在している意味が解らないし
状況が認識できない

 

近所のスーパーへ夕飯の
買い物に行って、自転車を
止めていたらロナウドがそこにいた

 

エリック・クラプトンに
遭遇したのもまさに
それ位の感覚だったのである

 

しかも

自分の頭の中でクラプトンは
30年も昔の写真の彼であり
目の前の男性は白髪の
男性であったからますます
混乱した

 

エリック・クラプトン

動いている

本物

 

明治通りに歩いている
多くの人たちはこの事実に
誰も全く気が付いていない

 

「あぁ!?

エリック・クラプトン?!

どうしよう?!

握手?アクシュ?あくしゅ?」

 

その瞬間、作業していた
自分の手のひらを見る

 

「あぁぁ!!

汚いかな?
汚いのか?

と、いうか英語?
喋れないし!

大丈夫?

握手?アクシュなのか?」

 

突然、なんていう言葉では
言い表せないほど唐突過ぎる
出会いに感覚がフリーズして
まさにパニック状態

 

全然、動く事ができない

 

頭の中ではコンマ数秒の間に
意味不明の思考が渦巻く

 

「 あぁ、、、ダメだ

手が汚いから握手ができない
英語もしゃべれない

次に会う時までに
英語を勉強してその時には

以前会った事があるんだけど
手が汚いから失礼かと思って
握手をお願いする事が出来なかった

と言おう

うん、きっとそうしよう」

 

とかいう思考が、本当に
一瞬で浮かんでくる不思議

まだ、目の前のそこに
エリック・クラプトンがいるのに

 

そんな風にアワアワしながら
パニくっていたらクラプトンは
自動車に乗って駐車場から
出て行ってしまったのである

 

ううぅ

なんていう事なのだろう

 

今、思い出しても口惜しくて
胸が痛い

 

この時、自分は
あまりの出来事にビビッて
何もする前から言い訳を考えて
逃げてしまったのである

 

あの時、クラプトンさんは
確実にこちらの様子が
わかっていたと思う

ファンの人が自分の存在に
気が付いたんだな、と

 

穏やかな様子で立っていたので
この人何か言ってくるかな、と
考えてくれていたのだと思う

 

確実だと感じる事は恐らく

「しぇいくはんず、プリーズ?」

でも何でも言えばきっとにこやかに
応じてくれたであろうという事

 

エリック・クラプトンさんは
そんな雰囲気だった

 

正直に言えば手だって
そんなに汚くはなかったし
泥がついていた訳でもなく
ごしごしズボンで拭けば
いいだけの事だっただろう

 

好きすぎて怖くて
行動できない言い訳を

「手が汚いから」
「英語がしゃべれないから」

という理由にして
逃げたかっただけなんだと思う

 

 

あれからもう
15年程の時が
経ったのだろうか

自分の人生で
エリック・クラプトンさんに
会える機会は二度と無いだろう

 

握手ができなかった当時
あまりの自分のふがいなさに
それを考えると気分が落ち込んだ

胸が痛むので
エリック・クラプトンの事は
なるべく考えないように
していたと思う

 

あれほど気に入っていたレコードも
後になって他のアーティスト達と
一緒に根こそぎ捨ててしまったし

次に会った時のために
英語を勉強しようと誓ったにも
関わらず、未だに英語を話せる
気配は全くない

 

自分はあの時

一生に一度、神様が目の前に
出してくれたチャンスを
行動する前から言い訳して逃げた

 

気が付けばそれから
15年程の時が経ってしまった

 

あの時

勇気をもってぷるぷる
震える手を差し出し
涙目になりながら
うわずって裏返った声で

 

「ミスタークラプトン

しぇいくはんず、プリーズ

握手してください」

 

と、言えばよかった

 

ギターの神様に
話しかけたというだけで

きっと、一生の宝物として
忘れられない思い出と
なったことだろう

 

 

人生は短い

たとえ それを長いと思って
過ごしている人たちにとっても

 

とは、フランスの作家
アンドレ・モーロワの言葉だ

 

本当にそうだと思う

 

行動しないで自然に待っているだけで
何かの見返りを得られるほど
人生は長くない

 

結果はどうあれ
何かを始めないと

 

自分から小さな一歩を
踏み出さないと

 

人生は自分で思っているよりも
ずっとずっと短いのだから

 

 

 

8年前の今日

 

自分は小さな一歩を踏み出し
前に進む事を選んだ

 

古着屋ガレージセールの
2代目オーナーとして独立した

 

これからもずっと
恐怖に震え、自分に言い訳して
何もしないで逃げたくなる事が
たくさんやってくるに違いない

 

そんな時は

ギターの神様に声をかけなかった
自分の弱さを思い出し
真っ赤な顔しておでこから
目の中に汗をこぼしつつも

「しぇいくはんず、プリーズ」

と、言える自分でありたいと
心からそう思う

 

これからも
古着屋ガレージセールのオーナとして
この場所で歩いていると思うので
どうぞ宜しくお願いいします

 

 

さぁ、行こうかみんな

 

世界が俺らをまってるぜ

 

Bon Voyage!!

 

 

 

 

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