あれは曇りで天気が悪く
とても寒かった日だと
記憶している

 

2006年2月24日

 

新京成の三咲駅から
国道16号線へ向かう
道路沿いのガソリンスタンド

その知らせは会社の車
ハイエースの中で聞いた

 

それは例えていうならば
どういう事なのだろうと考える

 

自社が主催となって企画した
プロジェクトへ会社の期待を一身に
背負って参加するも、他社に惨敗

4年後に行われた同様の
プロジェクトには社の代表として
選出される事もできず、仕事そのものすら
辞めてしまおうかと悩んだ

 

しかし
その4年後・・・

 

 

仕事中に車の中で聞いていたラジオ

ハイライトではあったと思うが
NHKの刈屋富士雄アナウンサーの声が
聞こえてきた

 

「トリノのオリンピックの女神は
荒川静香にキスをしました。

日本の荒川静香、金メダル。

アジアで初めて
アジアの選手が初めて

冬のオリンピック
フィギュアスケートの
頂点に立ちました。」

 

1998年

長野オリンピックに日本代表として
選ばれるも13位

2002年

ソルトレイクシティオリンピックの
日本代表から外れる

2006年

トリノオリンピック
女子フィギュアスケートにて
日本人初の金メダル

 

 

この

豊かな日本という国に暮らしていながら
自分が何をしたいのか
どのように生きていきたいのかを
見失っている人が多いように感じる

 

なぜか

このままではいけない
という気持ちにさいなまれていて

自分ではわからないけれど
どういう訳だかやる気が起きず

そこはかとない

マイルドな絶望感に
実はいつもとらわれていたりする

 

普段は目を背けている
言い逃れようもない不安に
ふと捕まってしまった時

心の奥底に潜んでいる感覚に
おびえ始める

 

自分が求めていた居場所は
ここではないのではないか

本当に生きたかった人生は
これではなかったのではないか

このまま醜くたるんで劣化して
後は年老いていくだけで
もう一花咲かせることもなく
全てが終わりなのだろうか

 

あわてて

自己啓発の本を読んでみたり
生き方の指針となる人を探してみたり
サイトで「モチベーション」と検索してみたり

 

色々調べてみたものの
そこに書いてあることは

 

本当に大好きな事をやりなさい

正直に心の声に従いなさい

自分がワクワクする気持ちを
大事にしよう

ありのままのあなたでいいんだよ

 

でも

 

自分が何をやりたいのか

本当に好きな事は何なのか

人生をかけてもやるべき事

心の奥底からわいてくるワクワク感

 

それがつかめないから

自分の心の声が聞こえないから

 

少しずつ少しずつ
息が詰まるような閉塞感の中に
暮らしているのではないだろうか

 

生きる事に追われて

日常が忙しすぎて
自分の事が一番解らなくなって
しまったのかもしれない

 

しかし

心の声が聞こえない時

かつては感じていたワクワク感が
いつの頃から消えてしまっていた事に
気が付いた時

あなたは心の声を聴くために
自分自身を磨き続けているだろうか

 

 

ご自身でもフィギュアスケートを
やられているという知り合いの方に
教えて頂いた

 

フィギュアスケートで使用する
スケートブーツというのは
競技の性質上、見た目の美しさ
そしてかなりの堅牢さを求められる

 

フィギュアのブーツと言うのは
我々が思っている以上に
かなり精密にとても丈夫に
作り込まれているそうだ

 

しかしその堅牢に丈夫に
製作されたスケートブーツを
トップスケーターの方は
ほんの数か月で履き潰してしまうという

 

フィギュアスケーターの方たちの
美しさの裏に隠された
壮絶なまでの努力が伺えるような
話である

 

 

技術点に加算されないため
誰一人して行う事のない
レイバック・イナバウアー

 

あえてその得意技を
オリンピックの本番に取り入れ
ミスのない美しい演技で会場を
スタンディングオベーションの
嵐へと巻き込んだ

欧米人しか金メダルを取れない
フィギュアスケート界において
アジア人で初めて世界の
頂点を極めた荒川静香さん

 

その荒川静香さんが
金メダルを取るまでに
リンクで尻もちをついた回数は

2万回

と言われている

 

あなたはこれまでに
何かにチャレンジして
2万回失敗したことがあるだろうか

 

ちなみに2万回とは
一日に一回、何かに失敗して
54年かかる数字である

 

 

心の声とは心の鏡に映る
自分の姿のようなものだと思う

本当の心の声を聴くためには
心の声を映す鏡を磨き続けて
いなければならない

磨く事を怠った鏡には
汚れや曇りが生じていて
本当の自分自身が映らない

 

自分が何をしたいのか

本当は何を求めているのか

やらなくてはいけない事は何なのか

どこへ向かうべきなのか

 

心の声が聞こえないと言う前に
自分が本当は何をしたいのか

聴こえてくるまで、見えてくるまで
いつまでもいつまでも
何回だって心に問い続ける必要が
あるのではないだろうか

 

いつの日もいつの日も
自分自身に問い続けて
心の鏡を磨き続けるその努力こそが

あなたの本当の心の声を
聴かせてくれるのでは
ないだろうか

 

 

荒川静香さんに限らず
トップアスリートの方たちは
挑戦と挫折を繰り返し
己の心と体を磨き続けて
競技の場に向かう

 

オリンピックという
最高の晴れの舞台で
自身に問い続けた答えを見せる
その姿にこそ

 

人は心を揺さぶられるのかもしれない

 

 

 

 

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