
ミュージシャンになるために、
高校を中退した若者がいる。
しかし、夢はなかなか実現できず、二十二歳になる頃には、
自分の決断は間違っていたのではないか、
自分の歌を聞いてくれる人は
誰もいないのではないかと思った。
バーでピアノを弾き、一文無しで家賃さえ払えず、
コインランドリーに寝泊まりするようになった。
恋人だけが心のよりどころだったが、
やがて彼女は去っていった。
そのために若者は正気を失った。
二度とあんな美しい女性とはめぐり合えないと
思い詰めるようになった。
もう人生はおしまいだと、自殺を決意した。
だが、幸いなことに最後の最後で踏みとどまり、
代わりに精神病院に入院することにした。
入院したおかげで、本当の問題は何なのかという
新しい判断基準ができた。
決意も新たに、長年の夢に向かって歩み始めた若者は、
やがて夢を実現させた。
彼の名前は、ビリー・ジョエル ※
自由というのは孤独と同義語だと
若いころから思っていた
今いる場所から進もうとするとき
目指そうとする所まで
共に歩んでくれる相手がいる人は幸せだ
どこに行っても、何をしてても
いつまでも変わらぬ気持ちで
接してくれる人達がいたら
どんなにか心強いことであろう
だが、人は誰しも
自分の道を進むと決めたならば
たとえ、誰一人付いてきてくれなくても
ゆかねばならない
だからこそ
人との関わり合いの中で
誰かと共に過ごすことのできる
時間というのは何にもまして
貴重だと思う
気の合う仲間や愛する人と
同じ思い出を胸に刻めたという事は
かけがえのない人生の宝物だ
いつの日か
その人と過ごす時間は
失われてしまうかも知れない
でも、そのときには
同じ時を刻み
人生に豊かな想いを与えてくれた
相手に感謝できる人間になりたい
その人と別れて
自身の道を進む強さと勇気を
持ち続けて生きて行きたいと思う
この世界ですれ違い
共に過ごす出会いの儚きによせて
僕はビリー・ジョエルの 「 Piano Man 」を聞くたびに
この話を思い出すようにしている。
※一瞬で「自分の夢」を実現する法 アンソニーロビンズ 三笠書房より
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