布ではなくペネトレイトブラシを使う理由

DSCF0023_400
ペネトレイトブラシ ドイツ製 【M.モゥブレイ】

店長青山です、

現在あなたは靴にクリームを付ける時、
何を使用して塗っていますか?

恐らくなのですが

「クリームを塗る時は布を使ってきた」

という方が多いと思います。

ただ、

実を言うと店長青山的には
布はあまりおススメしていません。

今後は小さなブラシを使用することを
おススメします。

具体的には靴クリームを塗る際には
布ではなく小さなブラシ、

【 ぺネトレイトブラシ 】

を利用してください。

この布がおススメ出来ない訳、
ペネトレイトブラシが優れている理由
は4つあります。

今回はその理由をお伝えして行きますね。

DSCF0024_400

理由1
ペネトレイトブラシは経済的

1つ目の理由としては

【 布を使用すると不経済 】

だからです。

【M.モゥブレイ】
シュークリームジャーの
適切な使用量を知っていますか?

革靴片足につき、どれくらいの
クリームが必要でしょうか?

ちょっと、考えてみて下さい。



実は、靴片足につきお米の粒で言うと

【 3粒 】

くらいの量でいいのです。

【M.モゥブレイ】のクリームは
ほんの少しの量で薄く延ばす事が
可能です。

このクリームを付けすぎると
靴を磨く時、逆に光らせる事が
大変になります。

そして、

結局は最後に布で乾拭きして
多すぎたクリームを
ふき取ることになります。

付け過ぎても意味がないですよね?

この、
クリームをビンからとって
靴に付ける時に布だと確実に
取り過ぎてしまうのです。

少量だけ取って、それを
靴全体に薄く延ばすことが
布だと難しすぎます。

布でも出来ない事はないのかも
しれませんが、わざわざそれに
チャレンジする必要もないでしょう。

そして布を使用すると
最初に靴に塗る際、
一点に集中的してクリームが
革に入っていってしまいます。

均一に伸ばすことが難しく
シミやムラになりやすいのです。

その点、

ブラシだと適切な少量だけ取って
手早く塗り広げることが可能です。

ペネトレイトブラシであれば

適切な量だけを使用できるので
クリームが少量で済み、
長期的に考えると布よりも
経済的です。

これが第1の理由です。

DSCF0025_400

理由2
靴クリームの伸びが良い

そして第2の理由は、

【 布だとクリームに含まれている
水分が吸い取られてしまう 】

点が挙げられます。

【M.モゥブレイ】シュークリームジャーは

「 油分 」「 ロウ分 」「 水分 」

この3つがバランス良く
入っている事が特徴です。

このバランスこそが【M.モゥブレイ】
シュークリームジャーの成分レシピが
かつて英国王室御用達として
使用されていたゆえんなのです。

にもかかわらず、

布を使用して水だけ布に吸い込ませたら
どうなるでしょう?

クリームの伸びが
悪くなってしまいます。

せっかくのクリームの長所が
活かされずに死んでしまう事に
なるのです。

伸びが悪い事で一か所に集中して
クリームが革に入ると

色のムラになる原因

となります。

その点、

ブラシであれば毛先に
水分を吸いとられる事がありません。
クリームの伸びが良い状態で
手早く靴に塗り広げる事が可能です。

クリームの長所を完全に活かして
靴に栄養を補給することができます。

理由3
指が入らない細部までも
クリームを塗る事が可能

第3の理由は

【布だとコバやメダリオンの周り等
細かい部分にクリームを
浸透させる事ができない】

という点です。

いくらあなたの指が細かったとしても
布を手に取って隙間に押し込むには
限度があります。

アッパーとコバの境目の細い部分に
布を押し込んで、クリームを
浸透させようとするなど、
考えるだけで面倒くさすぎて
靴磨きが嫌になりそうです。

その点、ペネトレイトブラシなら

細い毛先が隙間まで入り込んで
何の苦労もなく細部にまでわたって
クリームを塗る事が可能

です。

理由4
手を汚さずに作業ができる

そして4つ目の理由は

布を使用するとクリームが
手について汚れる

という事です。

何と言っても布と違って
ペネトレイトブラシは

手を汚さずに素早く簡単に
クリームを塗る作業が可能

です。

これら4つの理由から
クリームを塗る時には布ではなく
ペネトレイトブラシを使用することを
基本的にはおススメしています。

ドイツ製【M.モゥブレィ】
ペネトレイトブラシ

【M.モゥブレイ】のペネトレイトブラシは
シューケアの本場、ヨーロッパのドイツ製。

そして毛には天然素材である
豚毛を使用しています。

DSCF0026_400

ペネトレイトブラシは
クリームが混ざって色移りするのを
避けるため上の写真のように

1色ごとに付き1本のブラシを使用

してください。

また、

「ペネトレイトブラシを使っていると
そのうちにクリームが固まって
毛先がカチカチになってしまう」

というお悩みをお持ちの方も
いると思います。

ですが、この対応方法は
驚くほど簡単です。

使用後のペネトレイトブラシの
お手入れに関しては
詳しくご紹介した記事があります。

ペネトレイトブラシ本体の手入れ方法

簡単ですので是非、
参考にしてみて下さい。

ペネトレイトブラシの代用に
歯ブラシはありなのか?

このように非常にメリットの多い
ペネトレイトブラシなのですが

「代用品として他に使える物は
ないのかな?」

と、考えられる方も
いらっしゃるかと思います。

その場合は、
使い勝手の良さそうな
歯ブラシを代用品として
選ばれるといいと思います。

要は、布の方にクリームを
取られる事なく、手早く靴に
クリームを塗り広げる事が
目的ですので。

店長青山も
ペネトレイトブラシを
使用する以前は実際に
歯ブラシを使ってましたよ。

ただですね、

もしあなたが一度も
ペネトレイトブラシを
使用した事が無かった場合。

1本だけで良いですから

ペネトレイトブラシを
実際に使ってみる

事をお勧めいたします。

一回でも経験してみないと
どちらがいいのかは
判断がつきません。

そして、

実際に一度でもいいので
経験されると分かると思いますが
歯ブラシとペネトレイトブラシでは
使い勝手がまるで違います。

靴にクリームを塗り広げる
スピードが比べ物に
ならないくらい違うのです。

もしあなたが男性の場合、
ヒゲ剃りに使うシェービングクリームを
考えてみて下さい。

泡立てたシェービングクリームを

「歯ブラシで顔につけていく」

のと

「シェービングブラシで肌に
塗り広げていく」

のと、どちらがやりやすいと
思いますか?

それと同じ事が靴にも言えます。

歯ブラシは長い持ち手の部分を
靴の面に対して水平方向へ
横に動かしながらクリームを
付けていきます。

その点、

ペネトレイトブラシは持ち手が短く、
上から押さえるように円を描きながら
ブラシを動かしてクリームを
塗り広げていきます。

確実にペネトレイトブラシの方が
素早く簡単にクリームをつける事が
出来ます。

もちろん、歯ブラシは
ペネトレイトブラシの代用品として
使えるのですが

歯ブラシは歯を磨く為の専門道具

です。

ブラシの毛は大抵の場合
ナイロン製ですし、長さも量も
硬さもまるでペネトレイトブラシとは
違います。

それを、100~200円くらいかけて
購入するのであればです。

靴クリームを塗るための専門道具

であるペネトレイトブラシを
一本でいいから試してみて下さい。

歯ブラシで代用するかどうかは
その後に考えて頂いても
いいかと思いますよ。

と、いう事で

店長青山の靴磨きには絶対に
欠かすことのできない

【M.モゥブレイ】ペネトレイトブラシ。

靴磨きの楽しみのレベルが
変わることは間違いなしです。

まだ使用した事がないあなたは
是非一度試してみて下さいね。

それではまた!

DSCF0025_400
ドイツ製【M.モゥブレィ】
ペネトレイトブラシ豚毛

horsehair-penetrate-brush
ドイツ製【M.モゥブレィ】
馬毛ペネトレイトブラシ

※ お勧め参考記事
【毛先が固まったペネトレイトブラシをすぐに使う裏技】

合わせてお読み頂くと
今回のお手入れに対する理解が
より一層深まります。