【革靴詐欺情報】2016年1月30日(土)
本日当店にいらしたお客様の話。

店長青山です、

今日レジにいるとお客様に聞かれました。

お客様

「コードバンのクリームが欲しいんですが。」

店長青山

「はい、どのような靴でしょうか?」

お客様

「 この靴なんですけど。」

店長青山

「 ??? 」

お客様はご自身で今、
履かれている靴を指差しています。

店長青山

「??? えっと・・・??
コードバンですよね?」

お客様

「はい、この靴です。」

店長青山

「これは・・・、
コードバンではないのですが…
コードバンって言われたんですか?」

お客様

「えっ!? コードバンですよね?!
違うんですか?」

店長青山

「違いますね、コードバンじゃないです。
コードバンって言われました? 」

お客様

「アレンエドモンズのリーズで
コードバンって言われたんですが。。。」

そのお客様は購入の際に

【Allen Edmonds】の【LEEDS】と
説明されたようです。
革はコードバンだと。

確かにアレンエドモンズには
リーズというモデルがあって、
コードバンとカーフの革で
発売されています。

確かに発売はされているのですが、
その靴はコードバンではないし
そしてカーフですらもないのです。

「 ガラスレザー 」です。

靴を脱いでもらって
中を見せてもらいましたが
かすかに

【ANSI】

の文字が見てとれます。

ANSIとは米国国家規格協会。

【American National
Standards Institute】

の略です。

これはワークブーツなどで
多く見かける表記です。

この表記があるという事は
どのようなことが解るかというと
つま先に【スチール】が入っている
という事なんですね。

確認してみると確かに
鉄板が入っています。
そしてソールはラバーソールです。

もちろん、靴の中には
【Allen Edmonds】の表記も
刺繍の小窓タグもありません。

この靴は

【Allen Edmonds】でも
【リーズ】でも
【コードバン】でもなくて

「ガラスレザー」の
「ラバーソール」の

つま先に鉄板の入った

「 安全靴 」

なのです。

形だけは確かにリーズと一緒です。
外羽根式のプレーントゥです。

アメリカでは革靴の見かけをした
安全靴が昔から結構あるんですが
この靴はそれでした。

渋谷の某古着屋さんで
ビンテージコーナーみたいな所に
あったらしいんですね。

お客様は¥16000- 位で
購入されたということです。

う~ん、、、

お客様が購入された状況が
はっきりとはわからないので
何とも言えないのですが。

でも、それにしてもです。

もし何かと取り違えて
すり変わってしまったとしても
お客様がコードバンと信じてたら
レジでお会計をされている時に
店員さんはわかりますよね?

接客をしている訳ですから。

もはや、確信犯だとしか思えません。

もしくは、

本当にコードバンと
安全靴がわからないくらい
知識も無いのに売りつけているのか…

いずれにしても
本当に酷すぎます。。。

このお客様は完全に被害者です。

かわいそうでした。

もしあなたも中古革靴を
購入されるならば、必ず信頼のおける
お店様で選んでください。

できるだけ、店員さんが親切で
詳しくご説明を下さる所が
いいですね。

革靴を選ぶ前にまずはお店様を
選ぶことです。

それが一番間違いがありません。

中古革靴の選び方に関しては
こちらでご紹介していますので
良かったら参考にしてみて下さい。

【失敗しない中古革靴の選び方】

それではまた!